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糖衣錠は一包化しちゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約1分59秒で読めます.
4,436 ビュー. カテゴリ:梅雨時・夏場の糖衣錠
猛暑が続く日本の夏。
気温や湿度の高い夏の時期には、糖衣錠だと、「錠剤の色が変った」「ベタベタしてきた」「PTPの中で崩れた」「表面がザラザラになった」などの報告がある。
糖衣錠の多くは、糖衣層に「白糖(砂糖)」を配合しています。
「白糖」の自然な甘みは口当たりを良くし、錠剤を飲みやすくします。
一方、「白糖」は吸湿性が高く、開放状態ではベタベタになりやすい欠点があります。
糖衣錠は湿度85%以上で急激に吸湿します。
メチコバール錠は成分のメコバラミンが赤色なため、吸湿すると白い糖衣層に成分が染み出て、全体がピンク色となってしまいます。
また、一包化に用いるグラシンやセロポリ分包の防湿効果は完全ではなく、湿度の高い条件では防湿を防ぐことはできません。
調剤時にお願いしたいこと
・湿度が85%を超える夏季(6~9月)には、可能であればPTPシートでの調剤をお願いします。
・自動分包機ケース内に糖衣錠が保管されている時は、夜間の温度・湿度にご注意ください。
・夏季、患者様のお手元では、密封容器や缶など、蓋のできる容器に入れ(可能であればシリカゲル等の乾燥剤を入れて)、涼しい場所に保管していただきますよう、ご指導をお願いします。
参考書籍:クレデンシャル2012.7
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