記事
チーズを食べちゃいけない薬?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約2分32秒で読めます.
4,508 ビュー. カテゴリ:チラミン含有食品
チーズなどのチラミン含有食品と相互作用のある薬として、イソニアジド、エフピーがある。
Q: チーズと相互作用がある医薬品はあるか?
A:チーズにはモノアミンの一種のチラミンが含まれる。チラミンは生体内で生じることは少なく,主にチラミン含有食品に由来するが,通常はチラミンオキシダーゼ(MAO:モノアミン酸化酵素)により不活化される。しかし,MAO阻害薬により代謝が阻害されると腸管からそのまま吸収され,アドレナリン作動性神経終末に取り込まれ,蓄積されたノルアドレナリンの遊離を促進して高血圧発作(急な血圧上昇,顔面紅潮,発汗,動悸,頭痛など)を起こす可能性がある。MAO阻害薬にはセレギリン(エフピー錠),MAO阻害作用を有する薬剤にはイソニアジド(イスコチン等),プロカルバジン(ナツランカプセル),リネゾリド(ザイボックス錠・同注射液)がある。質疑応答 2009年8月
チラミンを含む食品は、赤ワイン、熟成チーズ、チョコレート・ココアなどのカカオ製品、漬け物類、発酵食品、薫製魚、トリの肝臓、イチジク、豆の一部など、加えて柑橘類である。by ウィキペディア
頭痛がしたら注意です。
イソニアジドは抗うつ薬?
イソニアジド(英語:isoniazid、イソニコチン酸ヒドラジド、INHなどとも称される)は結核の予防や治療の第一選択薬である有機化合物である。モノアミンオキシダーゼ阻害剤として1912年に初めて発見されて以来、はじめは抗うつ薬として使用されたが、副作用のために利用されなくなった。1951年になって、イソニアジドが結核に対して効果を持つことが明らかになった。イソニアジド – Wikipedia
イソニアジドは抗結核薬。
で、MAO阻害薬。
イソニアジドがMAO阻害薬ってイメージは無いけれど、チーズとの相互作用は有名。
イスコチン錠とエフピー錠って全く別のカテゴリーの薬だけれども、MAO阻害薬としてまとめると、チラミン含有食品との相互作用がイメージしやすい。
しかし、チーズとかソーセージとかチョコレートとか、チラミンの摂取を制限されてしまう薬は使いづらい。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。