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MAO-AとMAO-Bの違いは?
公開. 更新. 投稿者:パーキンソン病.この記事は約2分36秒で読めます.
9,043 ビュー. カテゴリ:MAO
代表的なMAOIとして、セレギリンはMAO-Bを選択的に阻害し、RIMAはMAO-Aを阻害する。 RIMAを服用する場合、セレギリンとの併用は絶対にしてはいけない。
また、かつて日本国内では抗うつ薬として「デプレニル(錠)」の名でセレギリンが認可されていたことがあるが、現在はパーキンソン病にのみ認可されている。 かつてサフラジンと呼ばれた非選択的MAOI「サフラ(錠)」という薬剤がうつ病に対して処方されていたこともあった。
モノアミン酸化酵素にはA型とB型がある。
エフピーはMAO-B阻害薬。
MAO-Aは主にノルアドレナリンとセロトニンのバランスを調整し、MAO-Bはドーパミンの調整をつかさどる。
ノルアドレナリン、セロトニン、アドレナリンは主にMAO-Aで代謝され、ドパミン、チラミンはMAO-A、MAO-Bの両方で代謝されるらしい。
エフピーの添付文書には、
本剤のラット脳におけるin vitro(IC50)及びex vivo(ED50)でのMAO-A/MAO-B阻害比はそれぞれ1,000と200でMAO-B阻害の高度な選択性が認められている。
とある。
MAO-B阻害薬であっても、A型MAOも阻害するので、セロトニン系の薬との併用については要注意。
MAO-B阻害薬
セレギリンは線条体シナプス間隙において、ドパミンを分解するモノアミンオキシダーゼBを阻害することにより、ドパミン量を増加させ効果を発揮する。
本剤は、ドパミン神経終末からのドパミン神経毒取り込み阻止作用や神経細胞保護作用によって、パーキンソン病の発症予防作用があるとする学説もあるが、ヒトでは証明されていない。
本剤は、最初は抗うつ薬として開発された。
運動合併症状としてのウェアリングオフの治療薬として開発された。
MAO-B阻害薬であるセレギリンは半減期も長く中枢神経に作用する。
最近では、セレギリンはレボドパ開始に併用すると運動合併症状の頻度が低くなることが報告されている。
さらに新しくゾニサミドが加わった。
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