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赤血球の大きさで薬を選ぶ?赤血球の大きさと貧血の薬の使い分け
公開. 更新. 投稿者: 46 ビュー. カテゴリ:未分類.この記事は約3分14秒で読めます.
目次
赤血球の大きさで貧血がわかる?MCV(平均赤血球容積)で読み解く “貧血の正体”

「貧血」という言葉を聞くと、
クラクラする・フラフラする・鉄分が足りない
といったイメージが真っ先に思い浮かぶ人は多いでしょう。
しかし実は、貧血は 鉄不足だけではない のです。
そして、病院の検査結果をよーく見ると、
そのヒントは 赤血球のサイズ に隠されています。
つまり、赤血球が大きいのか、小さいのか で、
貧血の種類が読み解けてしまうのです。
こんな話、血液の “探偵もの” みたいじゃありませんか?
MCVってそもそも何?
検査結果欄に、なぜかいつも並んでいる謎の3兄弟。
MCV MCH MCHC
この中の MCV(平均赤血球容積) は、
赤血球の 大きさ を表す値です。
M:Mean(平均)
C:Corpuscular(小さい粒=赤血球)
V:Volume(容積)
つまり 赤血球1個あたりの平均サイズ を示しています。
例えるなら、
ボールの大きさ ➜ MCV
ボールの中の荷物(ヘモグロビン)➜ MCH
荷物の密度 ➜ MCHC
という感じ。
赤血球は 酸素を運ぶ運び屋さん。
大きいボールなのか、小さいボールなのか、
パンパンに詰め込まれているのか、スカスカなのか。
それで、貧血の原因が推理できていきます。
血液検査って、意外とドラマチックです。
貧血の本当の定義
まず前提として、「貧血って何?」という問い。
一般的には ヘモグロビンが少ない状態 を指します。
具体的には、
性別・年齢 貧血と判断されるHb値
成人男性 13g/dL未満
成人女性 12g/dL未満
小児・80歳以上 11g/dL未満
つまり 血の濃さが薄い 状態。
「鉄が少ない=貧血」ではないのです。
ヘモグロビンが減る理由にはいろいろあり、
・赤血球が十分に作られない
・赤血球が壊れやすい
・失血(出血)
などがあります。
では、ここからが本題。
MCVを使って、貧血の種類を推理 していきましょう。
MCVで貧血を3分類できる
MCVがどの範囲かで、赤血球の大きさがわかります。
| MCV | 赤血球のサイズ | よくある原因 |
|---|---|---|
| 低い(小さい) | 小球性 | 鉄欠乏性貧血 |
| 正常 | 正球性 | 腎性貧血、溶血性貧血、急性出血 |
| 高い(大きい) | 大球性 | ビタミンB12・葉酸不足(巨赤芽球性貧血) |
大きさを見るだけで、
栄養不足なのか?出血なのか?壊れているのか?
ざっくり分類できてしまうのがMCVのすごいところ。
小球性貧血=鉄欠乏性貧血が多い
鉄がないとヘモグロビンが作れません。
すると 中身スカスカで小さな赤血球 が生まれます。
中身(ヘモグロビン)の少ないおにぎり ➜ 小さくなる
主な原因
・月経による出血
・妊娠・出産・授乳
・胃切除などで鉄吸収が低下
・消化器出血(胃潰瘍、がん など)
女性に多い のはこのため。
大球性貧血=ビタミンB12・葉酸不足
ビタミンB12や葉酸が不足すると、
赤血球が 成熟できず、巨大な赤芽球 のまま血液に出現します。
勉強せず卒業しちゃった巨大新人 → 仕事できない
原因
・胃炎によるビタミンB12吸収障害
・菜食主義(極端な場合)
・妊娠(葉酸需要が増える)
・薬剤(メトトレキサートなど)
正球性貧血=壊れる or 作れない
赤血球の大きさは正常。
でも 数が足りない タイプ。
・出血(ケガ、月経過多)
・腎性貧血(エリスロポエチン不足)
・溶血性貧血(赤血球が壊れる)
赤血球は普通なのに、
働く人数が足りない会社 と考えるとイメージしやすい。
赤血球はどう作られる?
赤血球は骨髄で作られます。
造血幹細胞 → 赤芽球 → 網状赤血球 → 赤血球
ここに必要なのは以下:
| 必要なもの | 役割 |
|---|---|
| 鉄 | ヘモグロビンの材料 |
| ビタミンB12・葉酸 | DNA合成、成熟 |
| エリスロポエチン(腎臓) | 生産のスイッチ |
| 骨髄 | 工場そのもの |
実は怖い貧血もある
・再生不良性貧血
・骨髄異形成症候群
・溶血性貧血
これらは早期発見が重要。
「ただの貧血」と思って放置するのは危険な場合があります。
まとめ:貧血は “サイズで推理” する時代!
| サイズ | 貧血タイプ | 主な原因 |
|---|---|---|
| 小さい | 鉄欠乏 | 鉄不足、出血 |
| 普通 | 腎性・溶血・出血 | 工場トラブル/破壊 |
| 大きい | 巨赤芽球 | B12・葉酸不足 |
MCV = 赤血球というミステリーの手がかり
検査結果に小さく載っている MCV は、
医学の世界では 名推理のスタート地点 なのです。




