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オキサリプラチンと冷感刺激
公開. 更新. 投稿者:癌/抗癌剤.この記事は約1分10秒で読めます.
1,970 ビュー. カテゴリ:白金製剤による末梢神経障害
冷感刺激ってどんな副作用?
抗癌剤による副作用に疎い私ですが、最近は院内で抗癌剤を使用している患者のお薬手帳に、病院から副作用情報が記載されてきたりするので、自然と目に入る。
オキサリプラチン製剤を使用している患者のお薬手帳に「冷感刺激」という記載があった。
オキサリプラチン(エルプラット®)の添付文書には、以下のように書かれている。
末梢神経症状、咽頭喉頭感覚異常は、特に低温又は冷たいものへの曝露により誘発又は悪化すること、多くは本剤の投与毎にあらわれるが休薬により回復する場合が多いことを、患者に対して十分に説明するとともに、冷たい飲み物や氷の使用を避け、低温時には皮膚を露出しないよう指導すること。
健常人でも、冷たくてキーンとなることはあるが、そこまでひどい冷感刺激を感じたことがないのでイメージしづらい。
手、足や口唇周囲部の感覚異常又は知覚不全(末梢神経症状:96.6%)が本剤の投与直後からほとんど全例にあらわれる。また、咽頭喉頭の絞扼感(咽頭喉頭感覚異常:6.3%)があらわれることがある。
末梢神経障害はほぼ必発である。
また、喉の圧迫感や息苦しさを感じることもある。
冷たいものを飲んだら最悪である。
白金製剤の中でも、オキサリプラチンには冷たい飲み物に関する注意書きがあるが、シスプラチンやカルボプラチンの添付文書には冷たいものに関する注意書きは無い。
末梢神経障害についてはいずれも注意が必要であるが、冷感刺激に関しては、オキサリプラチンに特に注意する必要がある。
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