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メトホルミンでおなら?
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約2分7秒で読めます.
4,421 ビュー. カテゴリ:メトホルミンと放屁
メトホルミンの副作用に「放屁増加」ってあるけどおならが出るの?
糖尿病の薬で「おなら」といえば、α-グルコシダーゼ阻害薬であるが、メトホルミンの副作用にも「放屁増加」というものがある。
α-グルコシダーゼ阻害薬は、腸内での糖の吸収をブロックする薬です。
糖は通常小腸で分解されますが、それがブロックされ大腸の腸内細菌によって分解されます。このときガスが発生し、それがおならとして出てきます。
では、メトホルミンでおならが出る理由は?
メトホルミンの作用機序はよくわかっていないが、肝臓からのブドウ糖放出の抑制や、インスリン感受性を高める作用などがあると言われている。
しかし、最近メトホルミンの作用機序として、「便の中に糖を出す」という働きが言われ始めている。
「便の中にブドウ糖を出す」という糖尿病治療薬の新しい作用を発見 | Research at Kobe (kobe-u.ac.jp)
便の中に糖を出すということで、α-グルコシダーゼ阻害薬同様、糖が大腸の腸内細菌によって分解され、ガスが発生し、それがおならとして出てくるということだ。
便の中に糖を出すというのは、α-グルコシダーゼ阻害薬同様、糖の吸収阻害というメカニズムなのだろうか?
それとも、1回体内に吸収された上で、腸内に排泄されるということなのだろうか?
いずれにせよ、放屁で恥ずかしい思いをする人もいるので、伝えておいたほうがいいかもね。
糖尿病と癌
糖尿病になると、心筋梗塞や脳梗塞といった動脈硬化関連疾患、糖尿病性腎症や網膜症、神経障害などの合併症が引き起こされる。
そのため糖尿病患者の糖尿病患者の死因は、心血管疾患とか腎不全が主かと思いきや、糖尿病患者の死因第1位は悪性新生物の38.3%で、第2位は感染症の17.0%、第3位は血管障害(慢性腎不全、虚血性心疾患、脳血管障害)の14.9%となっている。
糖尿病患者の死因第1位は癌です。
糖尿病患者の癌に罹患するリスクは糖尿病でない人の1.2倍となっている。
癌の種類別に挙げると、肝臓がんが2.5倍、子宮内膜がん2.1倍、膵臓がん1.82倍、結腸がん1.3倍、膀胱がん1.24倍、乳がん1.2倍と続く。逆に前立腺がんは0.84倍と糖尿病による影響はみられなかった。
糖尿病患者で癌が多い原因として、高血糖状態や、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性という状態が、がん細胞の増殖を促進するという。
また、血液中のブドウ糖の代謝を促すインスリンが使われないまま血液中にたくさん残ると、様々な臓器に存在する特定のインスリン受容体に作用し、臓器のがん化に結び付くという。
メトホルミンの抗がん効果
糖尿病で癌になりやすくなるのであれば、糖尿病治療薬を使えば癌になりにくくなる、ということ。
糖尿病治療薬のメトホルミンに抗がん効果があることが知られています。
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