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抗てんかん薬の一覧
公開. 更新. 投稿者:てんかん.この記事は約1分14秒で読めます.
17,565 ビュー. カテゴリ:抗てんかん薬一覧
分類 | 商品名 | 一般名(‐ステム) | |
---|---|---|---|
バルビツール酸系薬 | プリミドン | プリミドン | |
フェノバール | フェノバルビタール | ||
ワコビタール/ルピアール | フェノバルビタールナトリウム | ||
ヒダントイン系薬 | アレビアチン/ヒダントール | フェニトイン | |
アクセノン | エトトイン | ||
複合アレビアチン | フェニトイン+フェノバルビタール | ||
ヒダントールD/ヒダントールE/ヒダントールF | フェニトイン+フェノバルビタール+安息香酸ナトリウムカフェイン | ||
オキサゾリジン系薬 | ミノアレ | トリメタジオン | |
スルフォンアミド系薬 | オスポロット | スルチアム | |
サクシミド系薬 | エピレオプチマル/ザロンチン | エトスクシミド | |
アセチル尿素系薬 | クランポール | アセチルフェネトライド | |
ベンゾジアゼピン系薬 | リボトリール/ランドセン | クロナゼパム(‐ゼパム) | |
ダイアップ | ジアゼパム(‐ゼパム) | ||
マイスタン | クロバザム | ||
イミノスチルベン系薬 | テグレトール | カルバマゼピン | |
オクノベル | オクスカルバマゼピン | ||
分枝脂肪酸系薬 | デパケン/バレリン | バルプロ酸ナトリウム | |
デパケンR/セレニカR | バルプロ酸ナトリウム徐放剤 | ||
ベンズイソキサゾール系薬 | エクセグラン | ゾニサミド | |
新世代薬 | GABA誘導体 | ガバペン | ガバペンチン |
カイニン酸型グルタミン酸受容体抑制 | トピナ | トピラマート | |
トリアジン系 | ラミクタール | ラモトリギン | |
ピロリドン誘導体 | イーケプラ | レベチラセタム | |
選択的AMP型グルタミン酸受容体拮抗剤 | フィコンパ | ペランパネル水和物 | |
Naチャネルブロッカー | ビムパット | ラコサミド | |
ディアコミット | スチリペントール | ||
イノベロン | ルフィナミド | ||
サブリル | ビガバトリン |
一般名 | 作用機序 | 特徴 |
---|---|---|
フェニトイン | Na⁺チャネル遮断 L型Ca²⁺チャネル遮断 | 部分発作、強直間代発作の第二選択薬 |
カルバマゼピン | Na⁺チャネル遮断 | 部分発作の第一選択薬 全般発作には使用しない(欠神発作、ミオクロニー発作を増悪する可能性があるため) |
ラモトリギン | Na⁺チャネル遮断 | 部分発作、欠神発作、強直間代発作に他剤と併用 |
ゾニサミド | Na⁺チャネル遮断 T型Ca²⁺チャネル遮断 炭酸脱水酵素阻害 | 部分発作、強直間代発作の第二選択薬 ミオクロニー発作に他剤と併用 |
トピラマート | Na⁺チャネル遮断 L型Ca²⁺チャネル遮断 グルタミン酸受容体阻害 GABAA受容体機能促進 炭酸脱水酵素阻害 | 部分発作、欠神発作、強直間代発作に他剤と併用 |
バルプロ酸 | T型Ca²⁺チャネル遮断 GABA分解抑制 グルタミン酸受容体阻害 | 全般発作の第一選択薬 部分発作の第二選択薬 |
ガバペンチン | L型Ca²⁺チャネル遮断 GABA濃度上昇 | 部分発作に他剤と併用 全般発作には使用しない(欠神発作、ミオクロニー発作を増悪する可能性があるため) |
フェノバルビタール | GABAA受容体機能促進 Na⁺チャネル遮断 L型Ca²⁺チャネル遮断 | 部分発作、強直間代発作の第二選択薬 |
クロナゼパム | GABAA受容体機能促進 Na⁺チャネル遮断 | ミオクロニー発作の第二選択薬 |
クロバザム | GABAA受容体機能促進 Na⁺チャネル遮断 | 部分発作、強直間代発作に他剤と併用 |
ジアゼパム | GABAA受容体機能促進 Na⁺チャネル遮断 | てんかん重積状態の第一選択薬 |
エトスクシミド | T型Ca²⁺チャネル遮断 | 欠神発作の第二選択薬 |
レベチラセタム | グルタミン酸遊離阻害(シナプス小胞蛋白に結合) | 部分発作、ミオクロニー発作、強直間代発作に他剤と併用 |
てんかんの選択薬
発作型 | 第1選択薬 | 第2選択薬 | 新規抗てんかん薬 | 避けるべき薬剤 | |
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部分発作 | カルバマゼピン | フェニトイン ゾニサミド バルプロ酸 | ラモトリギン レベチセタム トピラマート | ||
全般発作 | 欠神発作 | バルプロ酸 | エトスクシミド | ラモトリギン | |
ミオクロニー発作 | クロナゼパム | レベチラセタム | |||
強直間代発作 | フェノバルビタール クロバザム フェニトイン | ラモトリギン トピラマート レベチラセタム | カルバマゼピン ガバペンチン |
抗てんかん薬の作用機序
抗てんかん薬 | 興奮シグナルを抑制 | 抑制シグナルを増強 | ||||||
Na⁺チャネル遮断 | Ca²⁺チャネル遮断 | グルタミン酸遊離阻害 | グルタミン酸受容体阻害 | GABA濃度上昇 | GABAA受容体機能促進 | 炭酸脱水酵素阻害 | ||
T型 | L型 | |||||||
フェニトイン | 〇 | 〇 | ||||||
カルバマゼピン | 〇 | |||||||
ラモトリギン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
ゾニサミド | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
トピラマート | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
バルプロ酸 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
ガバペンチン | 〇 | 〇 | ||||||
フェノバルビタール | 〇 | 〇 | 〇 | |||||
ベンゾジアゼピン系 | 〇 | 〇 | ||||||
エトスクシミド | 〇 |
新規抗てんかん薬の単剤療法
新規抗てんかん薬 | 効能効果 | 単剤投与の可否 |
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イーケプラ | 〇てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む) 〇他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法 | ○ |
ガバペン | 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法 | × |
ラミクタール | ○てんかん患者の下記発作に対する単剤療法 部分発作(二次性全般化発作を含む) 強直間代発作 定型欠神発作 ○他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する抗てんかん薬との併用療法 部分発作(二次性全般化発作を含む) 強直間代発作 Lennox-Gastaut症候群における全般発作 ○双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制 | ○ |
トピナ | 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法 | × |
フィコンパ | 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の下記発作に対する抗てんかん薬との併用療法 部分発作(二次性全般化発作を含む) 強直間代発作 | × |
ビムパット | 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する抗てんかん薬との併用療法 | × |
てんかんの分類
特発性 | 症候性 | |
---|---|---|
部分 | 中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(ローランドてんかん)、良性後頭葉てんかん | 側頭葉てんかん、前頭葉てんかん、頭頂葉てんかん、後頭葉てんかん、コシェフニコフ症候群 |
全般 | 良性新生児家族性けいれん、良性新生児けいれん、乳児良性ミオクロニーてんかん、小児欠神てんかん(ピクノレプシー)、若年性欠神てんかん、若年ミオクロニーてんかん(JME)、覚醒時大発作てんかん | ウエスト症候群(点頭てんかん、乳児スパスム、BNSけいれんとも呼ばれます)、レノックス・ガストー症候群、ミオクロニー失立発作てんかん、ミオクロニー欠神てんかん、早期ミオクロニー脳症(EME)、サプレッションバーストを伴う早期乳児てんかん脳症 |
発作の型 | 特徴 | |
---|---|---|
部分発作 | 単純部分発作 | 多彩な症状は、発作が発現した大脳皮質部位によって決定される。約20~60秒持続する。重要な特徴は意識が保持されていることである。 |
複雑部分発作 | 30秒~2分続く意識障害。唇をならしたり(lip smacking)、手を強く握りしめる(hand wringing)などの目的のない動きをしばしば伴う。 | |
二次性全般性強直ー間代発作を伴う部分発作 | 単純または複雑部分発作が強直ー間代発作へ発展する。意識消失する。全身の筋の持続収縮(強直性)に続き筋収縮の期間と弛緩(間代性)の期間が交互する。通常1~2分続く。 | |
全般発作 | 欠神発作 | 凝視と動作の中止を伴う突然の意識障害。持続は通常30秒以内。 |
ミオクローヌス発作 | 短時間(おそらく1秒)のショックのような筋収縮が四肢の一部に起こるか、全般化する。 | |
強直ー間代発作 | 意識消失する。全身の筋の持続収縮(強直性)に続き筋収縮の期間と弛緩(間代性)の期間が交互する。通常1~2分続く。ただし部分発作は先行しない。 |
てんかんに禁忌の薬一覧表
医薬品名 | 理由 |
---|---|
ルジオミール | てんかん等の痙攣性疾患 →痙攣を起こすおそれ |
リーマス | てんかん等の脳波異常 →脳波異常を増悪 |
ベタナミン | てんかん等の痙攣性疾患 →痙攣閾値を低下 |
トラマール | 十分な管理がされていないてんかん →症状悪化 |
MSコンチン、カディアン | 痙攣状態(てんかん重積症等) →脊髄の刺激効果 |
オキシコンチン錠 | 痙攣状態(てんかん重積症等) →脊髄の刺激効果 |
コデインリン酸塩 | 痙攣状態(てんかん重積症等) →脊髄の刺激効果 |
ジヒドロコデインリン酸塩 | 痙攣状態(てんかん重積症等) →脊髄の刺激効果 |
セキコデ | 痙攣状態(てんかん重積症等) →脊髄の刺激効果 |
ベサコリン | てんかん →てんかん発作の誘発 |
アボビス | てんかん →てんかん発作の誘発 |
サリグレン、エボザック | てんかん →てんかん発作の誘発 |
てんかん発作の分類と主な使用薬剤
部分発作(脳内の一部で過剰な興奮が生じることが原因)
→カルバマゼピン、フェニトイン、ゾニサミド、バルプロ酸ナトリウム、ラモトリギン、レベチラセタム、トピラマート、ラコサミド、ペランパネル水和物
・単純部分発作・・・意識障害を伴わない
・複雑部分発作・・・意識障害を伴う
・二次性全般化発作・・・脳内の一部で生じた過剰な興奮が脳全体に広がる
全般発作(脳全体で過剰な興奮が一斉に生じることが原因)
→バルプロ酸ナトリウム、クロバザム、フェニトイン、クロナゼパム、ゾニサミド
・欠神発作・・・しばらくの間、意識が失われる(エトスクシミド、ラモトリギン)
・ミオクロニー発作・・・手や足の筋肉が一瞬ピクッと動く(クロナゼパム、レベチラセタム)
・強直間代発作・・・意識を失い体を突っ張らせ硬く縮まった後、手足をガクガクと曲げたり伸ばしたりする(フェノバルビタール、ラモトリギン、トピラマート、レベチラセタム、ペランパネル水和物)
抗てんかん薬の分類
脳の過剰な興奮を抑えて痙攣発作を予防する薬です。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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