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劇薬と普通薬の違いは?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約3分12秒で読めます.
8,662 ビュー. カテゴリ:劇薬とは?
劇薬と普通の薬って何が違うの?
劇薬や毒薬は、普通の薬と比べて毒性が強く、副作用の発現率も高く、薬効も強いもの。
一般的にそういう感覚。
具体的には、致死量が、経口投与で体重1kgあたり300mg以下、皮下注射で体重1kgあたり200mg以下のものを言うらしい。
劇薬と普通薬は棚が分けられているので、調剤の際、劇薬だと知らずに普通薬の棚を探したりすることはよくある。
時間のロスになるので、何が劇薬で何が毒薬か、覚えておく必要がある。
ジフラールは劇薬じゃない?
「強い薬は劇薬」となんとなく思い込んでいると、ストロンゲストのステロイド外用薬であるジフラールやダイアコートは、もちろん劇薬だろう、と思いきや、普通薬。
ベリーストロング以上では、上記のジフラール/ダイアコート、マイザー、そしてパンデルが普通薬で、それ以外は劇薬。
マイザーはよく処方されるので、場所も覚えているが、ジフラールやダイアコートは思い込みで調剤すると、なかなか見つからない。
患者さんからすると、ネリゾナ(ベリーストロング)からジフラール(ストロンゲスト)にランクアップしたとしても、劇薬から普通薬にランクダウンしている印象を持つかも知れない。
劇薬は他の薬と分けて保管すべき?
ちょっと古い調剤事故のニュースですが、リズミックとグリミクロンを間違えて調剤した事故があります。
リズミックは低血圧の薬、グリミクロンは糖尿病の薬。
名前もそんなに似てないと思うし、低血圧の薬と糖尿病の薬で全然違うし、と思ってしまいます。
しかし、そういうこともたまにあります。
棚の配置の関係とかで。
棚の配置。
そこが取り沙汰されました。
この薬局では、劇薬と他の医薬品を区別せずに管理していた。
過去2度にわたって県が改善を指導したが、是正しなかった。
こうしたずさんさが重大な結果を招いたとして、県は薬事法違反で薬局管理者変更を命ずる行政処分を行ったという。
しかし、県によると、経営者は、別の患者に処方するため薬局の机に置いていたグリミクロン錠が、死亡した患者に処方するリズミック錠と包装などの外見が似ていたため、そのまま渡してしまったという。経営者は「確認作業が足りなかった」と話している。
棚からピッキングするときに間違えたわけではないのですね。
劇薬だから危険、普通薬だから安全、というわけでもありませんし。
ロキソニンとか、以前は劇薬だったけど今は普通薬になってるのもあるし。
でも、糖尿病の薬は危険ですね。
糖尿病の薬は別の棚にする、ってしたほうがいいかも。
劇薬っぽい普通薬
劇薬と普通薬の分類は曖昧なものである。
同じ成分で劇薬だったり普通薬だったりするものもある。
同じ成分で劇薬と普通薬のあるもの
レザルタスを調剤棚から探す時に、いまだに劇薬のほうを探してしまう。
Ca拮抗薬=劇薬、というイメージがあるから。
カルブロックは劇薬ではない。
アテレックも同じく。
ステロイド外用薬でも、ベリーストロングレベルでは劇薬が多いので、最強クラスのジフラールやダイアコートは劇薬かと思いきや普通薬。
バイアグラみたいな勃起不全治療薬は劇薬みたいな印象なのですが、普通薬。
逆に、イリボーみたいなのは普通薬みたいな印象で劇薬。
劇薬の定義
薬事法 – Wikipedia
劇性が強いものを薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて厚生労働大臣が劇薬として法令で指定する。劇薬は白地に赤枠、赤字をもって、その品名及び「劇」の文字が記載されていなければならない。また、その保管に際しては、他の物と区別して貯蔵および陳列しなければならない。
具体的には、致死量が、経口投与で体重1kgあたり300mg以下、皮下注射で体重1kgあたり200mg以下のものを言う。
劇性が強いものを薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて厚生労働大臣が劇薬として法令で指定する。
はっきりした定義は無いのかな。
あまり意味のない規制区分だと思う。
劇薬じゃないから劇薬より安全、ってわけでもないし。
保健所が劇薬と普通薬を分けろって言うから分けていますが、ほとんど意味ないように感じている。
ウブレチドの調剤事故みたいなことがあると保健所的には「それ見たことか」ということで棚を分ける重要性が謳われるけど、毒薬は特殊、劇薬は幅広い。
もっと現場目線の棚の分類ができるといいなあ。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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1 件のコメント
難しかった