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オンジェンティスはレボドパと同時に飲んじゃダメ?
公開. 更新. 投稿者: 16,882 ビュー. カテゴリ:パーキンソン病.この記事は約2分9秒で読めます.
オピカポンの用法

パーキンソン病に使われるCOMT阻害薬には、コムタン(エンタカポン)とオンジェンティス(オピカポン)がある。
コムタンの用法は以下の通り
本剤は単独では使用せず、必ずレボドパ・カルビドパ又はレボドパ・ベンセラジド塩酸塩と併用する。
通常、成人にはエンタカポンとして1回100mgを経口投与する。
なお、症状によりエンタカポンとして1回200mgを投与することができる。
ただし、1日8回を超えないこと。
コムタンには、「1日8回」という驚異的な用法もある(見たことは無いが)。
1日8回飲むとなると、朝昼夕食後と寝る前とあと。。。とにかく24時間÷8=3時間おきに飲むような間隔。
そもそも、コムタンには「本剤はレボドパ・カルビドパ又はレボドパ・ベンセラジド塩酸塩との併用により効果が認められる薬剤であり、単剤では効果が認められない。」という記載があり、この記載の意味をよく理解していなかったが、コムタンはレボドパ製剤との同時服用が原則ということなのだそうだ。
一方、今回承認されたオンジェンティスの用法は、
本剤は、レボドパ・カルビドパ又はレボドパ・ベンセラジド塩酸塩と併用する。通常、成人にはオピカポンとして25mgを1日1回、レボドパ・カルビドパ又はレボドパ・ベンセラジド塩酸塩の投与前後及び食事の前後1時間以上あけて経口投与する。
1日1回とシンプルな用法である。オピカポンは作用が長時間持続することで1日1回投与が可能となった。
半減期自体はエンタカポン同様短いのだが、COMTとの結合親和性が高いため作用が持続し、さらにオピカポンはCOMTとの複合体の解離定数も低くCOMT活性を長時間にわたって失活させるため、長時間の効果を発揮すると考えられている。
しかし、「レボドパ・カルビドパ又はレボドパ・ベンセラジド塩酸塩の投与前後及び食事の前後1時間以上あけて経口投与する。」という少々やっかいな用法である。
コムタンはレボドパと同時服用、オンジェンティスはレボドパと同時に服用しちゃダメ、と真逆なのである。
空腹時投与。。。寝る前の用法が良いだろうか。
本剤は、生活習慣、レボドパ含有製剤の投与時間帯等を考慮して適切な投与時間(就寝前等)を定め、毎日一定の時間帯に投与すること。
やっぱり就寝前を推奨している。
さて、なぜこのような用法なのだろうか?
食事の影響
健康成人男性(12例)にオピカポンの錠剤50mgを食後(標準食)に単回経口投与したとき、Cmax及びAUC0-∞は、空腹時に単回経口投与したときと比べて、それぞれ0.53倍及び0.57倍であった。
食事により、効果が減弱する。
レボドパとの併用によっては、もちろんCOMT阻害薬の作用からも、血中濃度が上昇し作用が増強される恐れがある。
食後に飲むと、食事で効果減弱、レボドパの効果は増強、ということで相殺されんじゃないかとも思うが、安定した効果が得られないので、避けた方が良い。




