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ネイリンとラミシールの併用はOK?
公開. 更新. 投稿者:皮膚感染症/水虫/ヘルペス.この記事は約2分44秒で読めます.
6,907 ビュー. カテゴリ:ネイリンの適応症
抗真菌薬のネイリンカプセルですが、これとラミシールとかイトリゾールを併用するケースはあるのだろうか?
ネイリンカプセルの適応症は、「爪白癬」のみです。
これに対しラミシールの適応症は、
(1) 深在性皮膚真菌症
白癬性肉芽腫、スポロトリコーシス、クロモミコーシス
(2) 表在性皮膚真菌症
白癬
爪白癬、手・足白癬、生毛部白癬、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡、生毛部急性深在性白癬、硬毛部急性深在性白癬
手・足白癬は角質増殖型の患者及び趾間型で角化・浸軟の強い患者、生毛部白癬は感染の部位及び範囲より外用抗真菌剤を適用できない患者に限る。
カンジダ症
爪カンジダ症
と、爪白癬以外にも適応症を持つ。
イトリゾールも同じように爪白癬以外の真菌症に適応を持ちます。
そのため、爪白癬と足白癬を併発しているようなケースでは併用することも無いとは言えない。保険請求上切られることは無いのだろう。
しかし、ネイリンカプセルとクレナフィンやルコナックの併用はナシです。
いずれも「爪白癬」のみにしか適応を持たないためです。
それぞれ薬価も高いので、保険請求上厳しく見られそうです。
しかし、爪白癬にしても足白癬にしても原因菌は「トリコフィトン・ルブルム」か「トリコフィトン・メンタグロフィテス」がほとんどなので、ネイリン使えばラミシールやイトリゾールを使う必要は無さそうですけど。
ネイリンの完治率
爪白癬の治療に外用抗真菌剤が用いられることがあるが、外用抗真菌剤単独での治療は、爪甲混濁部が爪基部に及ばない初期の遠位側縁爪甲下爪真菌症及び表在性白色爪真菌症に限定される。
外用抗真菌剤による治療では、48週と長期間の継続した塗布を必要とするが、完治率はエフィコナゾール外用液、ルリコナゾール外用液の治験において15~29%程度と限定的である。
一方、経口抗真菌剤であるテルビナフィン塩酸塩製剤は肝障害、血液障害等の全身性の副作用が発現する可能性が指摘されており、また、イトラコナゾール製剤は多くの薬物相互作用を有することが指摘されている。
ネイリンの治験では、1日1回100mgを12週間服用することにより59.4%の治癒率が得られており、爪白癬の新たな治療選択肢として期待されている。
ネイリンカプセル100mg 1カプセル
1日1回 朝食後 30日分
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