2024年11月4日更新.2,470記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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クラビットの腎機能低下患者への投与量は?

クラビットと腎機能

ニューキノロン系抗菌薬は腎排泄型薬剤であり、腎機能低下している患者には用量調節が必要だ。

クラビットの用量調節は以下のようになっている。

腎機能低下患者では高い血中濃度が持続するので、下記の用法及び用量を目安として、必要に応じて投与量を減じ、投与間隔をあけて投与することが望ましい。
腎機能Ccr(mL/min)
  20≦Ccr<50
用法及び用量
  初日500mgを1回、2日目以降250mgを1日に1回投与する。
腎機能Ccr(mL/min)
  Ccr<20
用法及び用量
  初日500mgを1回、3日目以降250mgを2日に1回投与する。

たまに、高齢者に上記のような用法で処方されることがある。
大抵の病院は500mgしか採用していないので、250mgは500mgの半錠で指示されてくる。
正直面倒だが仕方ない。

PKPD理論的に濃度依存のニューキノロンは初回ガツンと血中濃度を上げる必要がある。
ただ、他のニューキノロン系抗菌薬を含め、添付文書にここまで丁寧に腎機能低下者の用量設定が記載されている薬は少ないので、記載されているものについては守る必要性が高い。

この他の抗菌薬で、腎機能低下者に対する用量設定が細かいのは、バクタぐらい。

腎障害のある患者には,下表を目安に投与量を調節し,慎重に投与すること。

Ccrを指標とした用量調節の目安
Ccr(mL/min) 推奨用量
30<Ccr 通常用量
15≦Ccr≦30 通常の1/2量
Ccr<15 投与しないことが望ましい

Ccr:クレアチニンクリアランス

クレアチニン値を確認できたら、用量が合っているか確認しましょう。

薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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