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エチルアルコールとメチルアルコールの違いは?
公開. 更新. 投稿者:抗菌薬/感染症.この記事は約1分7秒で読めます.
14,509 ビュー. カテゴリ:エタノールとメタノールの違い
エタノールとメタノール。
一文字違いで大違い。
お酒の中のアルコールはエタノール。
燃料用のアルコールはメタノール。
エタノール=エチルアルコール CH3CH2OH
メタノール=メチルアルコール CH3OH
エチルとメチルが違うだけ。
アルコールランプの燃料はメタノール。
エタノールよりメタノールのほうが安い。
エタノールが分解されると、アセトアルデヒドになる。
メタノールが分解されると、ホルムアルデヒドやギ酸になる。ホルムアルデヒドはアセトアルデヒドより毒性が強い。
メタノールが体内に入ると、アセトアルデヒドより毒性の高いホルムアルデヒドに分解され、最後に腐食、浸透性がある猛毒「ギ酸」へと分解される。
ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質の一つとして知られ、気体は呼吸器などの粘膜を刺激し、咽頭充血、呼吸困難などの症状をひきおこします。
また、ギ酸は頭痛や吐き気を引き起こし、さらに視神経を傷付け視力障害や失明を引き起こします。
メタノールは無味無臭のため、お酒に混ぜて夫を殺したといった事件もあります。
エタノールを飲むことはありますが、メタノールを飲んだら危険。
というイメージですが、多くのお酒にはエタノールだけでなくメタノールも含有されています。
ワイン(14%)では1000mlあたり0~624mg程度、ブランデー(45%)だと103~835mg程度のメタノールが含まれています。
下戸の私にとっては、エタノールもメタノールも毒ですけどね。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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1 件のコメント
エチルアルコールとメチールアルコールの違い。 その危険性に、目から鱗が落ちました、
有難う御座いました。