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モーラスは化粧品アレルギーに禁忌?
公開. 投稿者:痛み/鎮痛薬.この記事は約1分15秒で読めます.
1,336 ビュー. カテゴリ:オキシベンゾンとオクトクリレン
モーラスの禁忌に、
チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート並びにオキシベンゾン及びオクトクリレンを含有する製品(サンスクリーン、香水等)に対して過敏症の既往歴のある患者[これらの成分に対して過敏症の既往歴のある患者では、本剤に対しても過敏症を示すおそれがある。]
という記載がみられる。
オキシベンゾンやオクトクリレンは、紫外線防止剤などで化粧品に広く含有されている成分である。
ケトプロフェンとの共感作(両者でアレルギー反応が発症して副作用が増強される)による光線過敏症についての報告があります。
化粧品には、多種類の成分が入っているため、アレルギーを起こしたとしても何が原因かは判明しづらい。
以前に化粧品、日焼け止め、香水などでアレルギーを起こしたことのある患者には、モーラスの使用について注意喚起する必要がある。
ちなみに、チアプロフェン酸(スルガム錠)、スプロフェン(トパルジック軟膏)、フェノフィブラート(リピディル/トライコア)の添付文書の禁忌をみてみると、
トパルジック軟膏の禁忌には、
ケトプロフェン(外皮用剤)、チアプロフェン酸、フェノフィブラート及びオキシベンゾンに対して過敏症の既往歴のある患者[これら製剤との交叉感作性により、本剤の使用によって過敏症を誘発するおそれがある。]
と書いてあるが、リピディル/トライコア、スルガムの添付文書には、これらの交叉アレルギーについての記載はない。
構造式が似ている薬の禁忌には、全て共通して載せてよいと思われるが、対応が遅れているだけなのか。
外用薬でアレルギー反応を起こせば、内服薬ではもっとアレルギーのリスクは高いと思われるが。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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