記事
ワントラムとツートラムの違いは?
公開. 更新. 投稿者:痛み/鎮痛薬.この記事は約2分39秒で読めます.
32,779 ビュー. カテゴリ:ワンツートラム
ワントラムとツートラムって何が違うの?
ツートラムという、ワントラムの1日2回バージョンの薬が発売されていた。
はじめは「ツートラム?ワントラムが100㎎だからツートラムは200㎎か?」と思ったが、ツートラム錠の規格は25㎎、50㎎、100㎎、150㎎の4規格である。
2021年1月販売開始なので、まだ1年未満の新薬である。
ワントラムの処方もあまり見たことがないので、うちの薬局ではまだしばらく見かけることはないだろう。
トラマドールの基本的な製剤としては、トラマールOD錠の25mgと50mgがあるが、1日4回という頻回な用法であるため、その後1日1回の徐放製剤であるワントラムが販売された。
アダラートカプセル1日3回→アダラートL錠1日2回→アダラートCR錠1日1回といった、徐々に徐放化が進む流れであれば納得するが、トラマール1日4回→ワントラム1日1回→ツートラム1日2回という流れに違和感を感じる。
1日1回で効くように徐放化したものを1日2回に適した製剤に変えるというのはどういうことか?
ツートラムの仕組みはこうなっている。
つまり徐放部(ワントラム部分)と速放部(トラマール部分)を組み合わせた配合剤なのである。
こんな単純な構造で1日2回で効きますって、どうなんだろう?という気もする。
じゃあ、ワントラムの低用量製剤を作ってトラマールと組みあわせたほうがいいんじゃないか、とも思う。そのほうがより個々の痛みに応じた投与設計ができるのではないか。
どのくらいニーズがあるのかはわからないが、ワントラムもそうだが、ツートラムだけでコントロールできる痛みというのは少ないだろう。
ワントラムとツートラムとトラマールと腎機能
ワントラムやツートラムは、「高度な腎機能障害又は高度な肝機能障害のある患者」に禁忌となっている。
しかし同じトラマドール製剤のトラマールでは、禁忌となっていない。
徐放性製剤のワントラム(1日1回製剤)、ツートラム(1日2回製剤)では、高い血中濃度が持続し、作用と副作用が増強する恐れがあるためだ。
ワントラム錠100㎎ 1錠
1日1回朝食後 30日分
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
3 件のコメント
ツートラムの存在意義はあると思う。
たしかにそうした考え方もあるかもしれないが。
ワントラムは1回服用だが、実質24H後には血中に残っていない。
20H前後で体内から排出されている。
ツートラムは、2回服用で24H安定した鎮痛作用が得られる。そして、血中濃度が上がるのが、ワントラムよりも早いのでそうした利点もあるのではと思う。
ワントラム
ツートラム
それぞれの痛みの状態によって使い分けていけば良いのではないだろうか。
当方、(慢性疼痛にて2剤共に服用したことあり)。
ツートラムはワントラムが不評だったから出た感じですね
速く効き長く効く。
患者が求めてるのはこれですから。
ツートラムは良い薬ですよ。
血中濃度も安定してます。夜中の痛みにも効いてます!
タリージェもリリカも効かないのですがツートラム効きますか?