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癌とがんは違う?
公開. 更新. 投稿者:癌/抗癌剤.この記事は約1分18秒で読めます.
2,736 ビュー. カテゴリ:がんと癌の違い
「悪性腫瘍」は、一般に「がん」として知られていますが、病理学的に「癌」というと「癌腫(上皮腫)」のことを指します。
肉腫を含めた悪性腫瘍全般を指すには、ひらがな書きの「がん」が用いられます。
医学用語では「がん」と「癌」は使い分けられています。
上皮細胞(体の表面や体の中の臓器の表面を覆っている上皮細胞)が悪性化(がん化)したものを「癌」と漢字で書きます(例:胃癌、大腸癌、食道癌、膀胱癌、子宮癌など)。
上皮以外の組織(筋肉、骨、血液細胞、リンパ球など)で、筋肉や骨が悪性化(がん化)したものは肉腫(平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、骨肉腫など)と言います。
また、血液細胞やリンパ球が悪性化したものは、白血病、リンパ腫と表現します。
「癌」、「肉腫」、「白血病」、「リンパ腫」などすべての悪性腫瘍を表現するときは「がん」と表現します。
一般的に用いられる表現で、白血病を「血液の癌」と呼ぶが、これは誤りです。
癌というのは「上皮組織の悪性腫瘍」をさし、上皮組織でなく結合組織である血液や血球には使えません。
「血液のがん」という表記は正解です。
「がん」と「ガン」は同義に使用されます。
「国立がんセンター」、「癌研有明病院」であるのもこの決まりごとのためである。
癌はカニに似てる?
癌のことをキャンサーcancerと英語で表します。
cancer=カニです。
古代ギリシャの医者であったヒポクラテスが、がんを取りまく血管がカニの脚に似ていたことから名付けたという説があります。
血管新生とは?
活発な血管新生はがんの特徴のひとつとされており、腫瘍の成長、浸潤、転移に不可欠な役割を果たしています。
近年は血管新生阻害作用を持つ抗癌剤が出てきています。
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