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抗癌剤で免疫力は低下する?
公開. 更新. 投稿者:癌/抗癌剤.この記事は約3分32秒で読めます.
3,670 ビュー. カテゴリ:癌と免疫
抗癌剤で免疫力が低下する。
免疫抑制剤で癌になる。
癌と免疫の話。
最近は、オプジーボのような免疫チェックポイント阻害薬も出てきて、免疫療法が注目されていますが、昔ながらの抗癌剤は細胞分裂を阻害してがん細胞の増殖を防ぐものがメインでした。
そのような抗癌剤だと、癌細胞にも働きますが、正常細胞にも働くわけで、骨髄の免疫細胞の増殖も阻害してしまい、免疫力が低下してしまいます。
抗癌剤のジレンマです。
免疫力は高いほうがいい。しかし、抗癌剤を使えば免疫力は低下する。
抗癌剤を使う量は、まさに「さじ加減」が必要になるわけですね。
免疫抑制剤で癌になる?
癌は免疫によって抑えられている。
最近では、がん細胞は、健康な人のカラダでも多数(学説によっては1日に5000個)できることがわかっています。
がん細胞ができると、そのつど退治しているのが免疫細胞(リンパ球)です。免疫細胞は、ある細胞を見つけると、まず自分の細胞かどうかを見極めます。そして、自分の細胞でないと判断すると、殺します。
がん細胞は、もともと正常な細胞から発生しますので、免疫細胞にとっては「異物」と認識しにくいのです。
それでも免疫細胞は、できたばかりのがん細胞を攻撃して死滅させます。私たちのカラダの中では、毎日毎日闘いが繰り返されているのです。
しかし、免疫による監視も、人間のすることですから、やはりミスが起こります。生き残ったがん細胞が、やがて、塊としての「がん」になっていくのです。
このように人間の体に備わっている免疫が癌細胞を封じ込めています。そのため、免疫抑制剤を使うと癌になる。かも知れない。
プログラフの添付文書には以下のように書かれている。
・過度の免疫抑制により感染に対する感受性の上昇、リンパ腫等の悪性腫瘍発生の可能性があるので、十分注意すること。
・免疫抑制剤による治療を受けた患者では、悪性腫瘍(特にリンパ腫、皮膚癌等)の発生率が高いとする報告がある。
ネオーラルにも、副作用として以下のように書かれている。
・悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍(特に皮膚)(1%未満)
他の免疫抑制剤と併用する場合に、過度の免疫抑制により発現の可能性が高まることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
ステロイドを使っている患者でも、「癌になるんじゃないか?」という疑問をぶつけてくる患者がいますが。
癌にステロイドが使われることもある。
ステロイドで癌になる?
癌患者に様々な目的でステロイドの処方がみられますが、患者から「免疫力を抑えちゃうと癌細胞が増えるんじゃね?」という質問を受け、しどろもどろしてしまうこともある。
癌患者に対するステロイドの処方目的としてまず思い浮かべるのが、吐き気止めとしての作用。
ステロイドには食欲増進作用もあります。
それによって肥満にもなりますが。
確かに、ステロイドによる免疫力低下という懸念はありますが、癌患者が吐き気や食欲不振によって衰弱状態に陥れば、それによる免疫力低下のほうが深刻である。
他に、癌細胞による周辺組織への圧迫を抑える目的でも使われる。
癌による圧迫で、痛みが起こったり、周辺にある血管や神経を閉塞することがある。
ステロイドの抗炎症作用により、それらの症状が緩和される。
メリットとデメリットを天秤にかけて処方されているわけです。
ステロイドを飲まなくても、きちんと食事ができて、痛みも我慢できるのであれば、飲む必要は無いのかも知れないけれど。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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2 件のコメント
過去4年前に重症筋無力と診断され2ケ月入院して免疫ブログりンを2ク-ル受け退院しましたが、今だプログラフを服用してますが元気に仕事してますが今後、ガンになるのでしょうか、教えてください。
コメントありがとうございます。
癌になるかどうかは誰にもわかりません。