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パーキンソン病で低血圧?
公開. 更新. 投稿者:パーキンソン病.この記事は約2分46秒で読めます.
4,883 ビュー. カテゴリ:ドーパミンと血圧
パーキンソン病患者は低血圧になりやすいという。
パーキンソン病の症状は、脳の神経伝達物質であるドーパミンが減少することで起こります。
そのドーパミンには血圧を上げる働きもあるので、パーキンソン病患者には低血圧傾向がみられます。
特に、体を起こしたり、立ち上がるなど体勢の変化を脳が感知すると、脳への血流を維持しようと血圧を上げるようにドーパミンが働きますが、パーキンソン病患者ではうまく働かないため、脳への血流が保てず、立ちくらみやめまいを引き起こすことがあります。
これが「起立性低血圧」です。
パーキンソン病患者の約半数以上の方に、起立性低血圧の症状が現れるとも言われています。
レボドパと血圧
ドパミンに血圧上昇作用があるのだとしたら、ドパミン前駆物質であるレボドパにも血圧上昇作用があるのだろう、と思いきや、ドパコールの添付文書の血圧降下剤との相互作用の欄をみてみると、
機序は不明であるが、レボドパに血圧降下作用があるためと考えられている。
レボドパは血圧を下げるようだ。
難しいね。
ドプスと血圧
パーキンソン病患者の起立性低血圧によく使われる薬が、ドプス(ドロキシドパ)です。
ドプスはノルアドレナリンの前駆物質です。
適応症は、
〇パーキンソン病(Yahr重症度ステージIII)におけるすくみ足、たちくらみの改善
〇下記疾患における起立性低血圧、失神、たちくらみの改善
シャイドレーガー症候群、家族性アミロイドポリニューロパチー
〇起立性低血圧を伴う血液透析患者における下記症状の改善
めまい・ふらつき・たちくらみ、倦怠感、脱力感
めまいや立ちくらみが適応にあります。
失神と睡眠
パーキンソン病患者で起立性低血圧を起こし失神した、という話を聞いた。
その患者はプラミペキソールも飲んでいたので「もしかしたら突発性睡眠かも?」と思いましたが、そもそも「睡眠と失神の違いってなんだ?」という疑問がわきました。
失神の定義は「姿勢を保てなくなる短時間の意識消失発作」であり、「睡眠はもとの姿勢を保つことができるが、失神はできない」という点が違うようです。
電車の吊り革につかまったまま居眠りすることはできますが、吊り革につかまったまま失神することはできません。
しかし、ナルコレプシーの症状は、気絶したように突然眠ることがあるので、失神(気絶)と睡眠の境界はなかなか曖昧な気もします。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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