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偽痛風と痛風の違いは?
公開. 更新. 投稿者:痛風/高尿酸血症.この記事は約2分40秒で読めます.
3,045 ビュー. カテゴリ:偽痛風
偽痛風という病気があるのをご存知でしょうか?
痛風患者の99%は男性です。女性の痛風患者というのは見たことがありません。
が、痛風と似た症状を呈する病気の偽痛風は女性に多い傾向があります。
痛風の原因は尿酸ですが、偽痛風の原因はピロリン酸カルシウムです。
痛風と偽痛風は、いずれも関節内に析出する結晶が原因で起こる疾患で、主な症状は急性関節炎です。
ピロリン酸カルシウムの形成には老化が関係しているとされ、高齢者で発症することが多い。
痛風と偽痛風は病態が異なるものの、いずれもまずは急性関節炎に対する治療が重要になるため、使用する薬剤は共通している。
急性関節炎の痛みと炎症を速やかに抑えるためには、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、グルココルチコイド、コルヒチンが使われる。
術後の痛風は偽痛風?
手術後に痛風発作を起こす患者がいる。
痛風の既往のある患者では、手術のストレス、や外傷、外科手術そのものが誘因となり、痛風を起こす原因となる。
しかし、尿酸値を測っても正常値であるケースもみられる。
その場合は偽痛風(仮性痛風)である可能性がある。
偽痛風は、膝などの関節にピロリン酸カルシウムの結晶が沈着するために起こります。
痛風同様に、沈着した結晶が何らかの刺激で剥がれ落ちたりすることで炎症が起こり、発作症状が起こります。
痛風のように症状が慢性化することはほとんどない。
年齢の高い人に多くみられる。
痛風とは違い、生活習慣とは無関係で、手術療法や外傷などに伴う身体的ストレスで発作が誘発されやすいとされています。
女性に痛風はいない?
フェブリクの添付文書のその他の注意に、
「痛風、高尿酸血症の女性患者に対する使用経験は少ない。」
との記載がある。
ちなみに、ザイロリックには書かれていない。
しかし、これは痛風、高尿酸血症といった疾患そのものの男女比によるものであって、発売前の臨床試験で女性が24例しか集まらなかったためとのこと。
全国的に女性においても使用されており、現時点で保険査定されたなどの報告はあがっていない。
また徐々に女性における使用データも蓄積されてきており、将来的にはこの文言自体がなくなるものと考えられる。
食生活の欧米化によって痛風をきたす女性患者も多くなってきているようだ。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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