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Cペプチドで1型糖尿病か2型糖尿病かわかる?
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約1分25秒で読めます.
8,227 ビュー. カテゴリ:1型糖尿病の診断
Cペプチドって何のための検査?
糖尿病の分類で、インスリン依存型の1型糖尿病と、インスリン非依存型の2型糖尿病があるのは、ご存知の通り。
しかし、治療法としては、いまは2型糖尿病でもインスリン療法を行っている人が多いので、処方内容だけでは1型か2型かを判断するのは難しい。
若い人でインスリン注射を打っていれば、「1型なのかな」と推測はしますが。
1型糖尿病のことをIDDM(insulin dependent diabetes mellitus)、2型糖尿病のことをNIDDM(non-insulin dependent diabetes mellitus)と呼ぶこともありますが、1型糖尿病の中には緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM)という2型糖尿病に近いものもあり、詳しく検査しなければ間違うこともある。
病院のほうでは、まず血糖値やHbA1cで糖尿病であるかどうかを診断し、その後1型か2型かという診断を下していく。
その際に行われるのが、抗GAD抗体検査とCペプチド検査。
抗GAD抗体
抗GAD抗体とは、インスリンを出している膵臓のβ細胞を自ら攻撃している抗体で、1型糖尿病の原因の1つの自己免疫反応をおこします。
Cペプチド検査
Cペプチドとはインスリンがつくられる途中にできる物質で、インスリンとほぼ同じ割合でつくられます。Cペプチドはインスリンと同時に血液中に放出されて、尿中に排泄されるので、尿中のC-ペプチド量を調べると、どのくらいインスリンが分泌されたのかがわかります。
Cペプチドの基準値は0.8~2.5 ng/mLであり、
空腹時血中Cペプチド0.6ng/mL未満だとインスリン依存状態、
空腹時血中Cペプチド 1.0ng/mL以上だとインスリン非依存状態となる。
こういう検査結果を教えてもらう機会はめったにないが、話に出てきたときに知っておくと一目置かれるでしょう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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