2019年2月19日更新.3,370記事.5,917,338文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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薬を食直後に飲んじゃダメ?

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薬は食後30分してから飲む?

「食後の薬は食後30分してから飲まないとダメですか?」と聞かれて困る私です。

処方せんに書かれてくる薬の飲み方は、「1日3回」だけじゃなく必ず「1日3回食後」と食事と絡めて用法を記載してきます。

ほとんどの薬は食後服用と指示されていることが多い。
「食後」とは、食事をとってから30分ほど経過してから薬を服用すること。

しかし30分経過してからだと、飲み忘れてしまいそうです。
ほとんどの人は30分待たずに薬を服用しているのではないでしょうか。

ほとんどの薬は、食事に関係なく服用しても問題ありません。

30分以内に薬を飲むのは、「食直後」という用法になります。
カルタンやエパデールみたいな薬は食直後という用法が指示されます。

食直後の薬と食後の薬がいっしょに出ていた場合、患者は混乱します。

食後の薬は、食事をして一息ついてから服用する。
食直後の薬は、食事が終わったらすかさず服用する。

食後に飲ませる理由は、薬の飲み忘れを防ぐ為というのが一番だと思います。
しかし、最近は不規則な食生活の人が多く、「朝ごはんを食べないので朝の分の薬は飲みませんでした。」という人もいるようなので、必ずしも食後でなくても服用して良いことを伝える必要があります。

薬が胃に負担をかけるから、という理由もあります。
痛み止めやステロイドは食後に飲んだほうがいいでしょう。

薬は食後に飲んだほうがいい?

通常の生活において、食事の間隔は一定ではありません。

したがって、本来投与された薬剤の体内での血中濃度を厳密に一定に保つには、食事のタイミングではなく、8時間ごとなど一定間隔で投与するのが理想です。

しかし、実際の服用指示は食事に合わせることが多いです。

食事に合わせる理由は、飲み忘れ防止のために、1日3回食事をとるという生活パターンに合わせて服用するほうが確実だからです。

そのため、服用時間が規定されていない薬は、コンプライアンスを考慮して用法を決めても差し支えないです。

脂溶性薬物と水溶性薬物

脂溶性の高い薬のほうが水溶性の高い薬よりも細胞膜を通過しやすいので、吸収されやすいです。

しかし、薬は溶解した状態で消化管から吸収されるのですが、脂溶性の高い薬は溶解性が低いためにそのままの状態では吸収されにくいです。

脂溶性の高い薬が消化管内で溶解されるためには、食物中の脂質や胆汁による界面活性作用が必要となり、胆汁の分泌されない空腹時にはほとんど吸収されません。
EPA製剤、イトラコナゾール、インドメタシンファルネシル、テプレノンなどは脂溶性の高い薬なので、胆汁分泌が行われる食後ただちに服用すべきです。

また、食直後の制限はありませんが、食事を摂らずに服用することで吸収が低下する薬があります。
メトプロロール、テプレノン、テオフィリンなどがこれに該当します。

脂溶性の高い薬が消化管内で溶解されるためには、食物中の脂質や胆汁による界面活性作用が必要となり、胆汁の分泌されない空腹時にはほとんど吸収されません。

薬の小腸細胞膜における通過性は受動拡散であり、細胞膜への透過性が高い脂溶性の高い薬剤ほど吸収率が高いです。

これに対して、水溶性の低分子薬は細胞膜を容易に浸透できないため、小腸上部の輸送担体により吸収されますが、その輸送能力に限界があり、薬剤が一度に大量に小腸に到達すると細胞間隙からの吸収限界をこえてしまうため、吸収しきれない薬剤は糞中排泄されてしまいます。

胃内容物が存在することで、胃内容排泄速度が遅延し小腸への薬剤の移行速度が低下することで、吸収限界をこえて排泄される薬剤は減少します。

そのため、水溶性の薬剤は食後服用により吸収量が多くなります。

脂溶性が高いと中枢神経系の副作用が多い?

薬が中枢神経系の副作用を起こすには、血液脳関門(BBB)を通過して、脳内に入り込まなければならない。

それには、分子量が数百と小さいことと、脂溶性が高いことが条件となる。

では、脂溶性が高い薬ほど中枢神経系の副作用を起こしやすいのかというと、単順にそうともいえない。

β遮断剤について、脂溶性の高いカルベジロール(アーチスト)と、水溶性のアテノロール(テノーミン)を比較し、カルベジロールの方が中枢神経系の有害事象が多いわけではないと結論した報告もある。

海外旅行に行く時の薬の飲み方は?

1日1回の薬なら24時間毎、1日2回なら12時間、1日3回なら8時間ごとに飲めばよい、となります。

が、朝1回の薬など、生活パターンに合わせるために、12時間くらい経過していれば問題ないということで、朝のタイミングで服用を続ける場合もあります。

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腎機能障害時に注意が必要な抗真菌薬は?

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薬剤師

アゾール系抗真菌薬のほとんどが肝代謝酵素CYP3A4を阻害するが、腎機能障害時に特に注意が必要となる抗真菌薬の組み合わせはどれか。
A. ボリコナゾール注(ブイフェンド)-フルコナゾール注(ジフルカン)
B. ボリコナゾール注(ブイフェンド)-イトラコナゾール(イトリゾール)
C. ボリコナゾール注(ブイフェンド)-ミコナゾール(フロリードゲル)
D. フルコナゾール注(ジフルカン)-イトラコナゾール(イトリゾール)
E. フルコナゾール注(ジフルカン)-ミコナゾール(フロリードゲル)
F. イトラコナゾール(イトリゾール)-ミコナゾール(フロリードゲル)

コメント

  1. ベイスンの様なおくすりは、つい飲み忘れてしまうので、気づいたら食直後に飲んでもよいかと。飲まないよりは全然マシだと思います。

    糖尿患者より:2018/6/3

  2. コメントありがとうございます。

    仕事においてもケアレスミスの多い私なので、なぜこのようなミスをしたのかはわかりませんが、
    ベイスンをカルタンに直しました。
    ご指摘ありがとうございます。

    yakuzaic:2018/5/29

  3. いつも拝見させていただいています。
    文中でベイスンが食直後になってますが食直前ですよね?
    何かと間違えて記載されてるのだろうと思いコメントさせていただきました。

    薬剤師A:2018/5/29

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