更新日:2016年12月1日.全記事数:3,171件.

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抗血栓薬は脳出血のリスクを高める?


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血液サラサラで脳出血

アスピリンのような血液を固まらせないようにする薬は、脳梗塞や心筋梗塞の予防に役立ちます。

しかしその一方で、血液が固まらないため、出血のリスクは高まります。
そのため、同じ脳卒中でも、脳梗塞の発症は抑えられますが、脳出血は逆に発症しやすくなります。

日本人は、欧米人に比べて脳血管疾患の頻度が高く、また脳出血のリスクも高い傾向があるとする指摘もあり、血栓形成抑制と出血のリスクが表裏一体となっているアスピリンの有用性が、人種差を越えてそのまま当てはめてよいのかといった疑問も残されています。
アスピリンに代表される抗血小板薬は、虚血性心疾患の1次予防ガイドラインや心筋梗塞2次予防に関するガイドラインにも記載されているように、虚血性心疾患の基本的な治療薬です。

心筋梗塞の急性期の心血管死亡の減少、心筋梗塞や脳梗塞の再発予防、危険因子を多数持つ症例での心血管疾患の発症予防などの効果があります。

半面、頭蓋内出血のリスクが1.6倍増加するとの報告もあり、血小板数が少ない症例や高齢者、高血圧がコントロールされていない状態などでは、臨床経過に注意しながら使います。

出血予防には血圧管理が重要?

出血を予防するためには厳格な血圧管理が必要となってきます。

抗血栓療法中の患者を対象に、頭蓋内もしくは頭蓋外出血の発現と発現前までの血圧変化の関係を検討した試験では、頭蓋内出血を発現した患者の発現直前の血圧は登録時よりも上昇しており、抗血栓療法中の血圧上昇は頭蓋内出血の発現と有意に相関することが示されています。

また、抗凝固薬と抗血小板薬を併用するとそれぞれ単剤投与に比べて頭蓋内出血のリスクが増大することもわかっているので、併用が必要な場合にはさらなる注意が必要です。

よって血圧管理もしっかり行い、収縮期血圧を少なくとも140mmHg未満に抑えることが大切であると思われます。

脳梗塞の再発率

脳梗塞は再発率が高く、初発から1年以内に10人中1人、10年以内に2人のうち1人が再発をきたすことが明らかになっている。

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