更新日:2016年8月9日.全記事数:3,079件

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ダイアモックスとビタミンCの併用で尿路結石?


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ダイアモックスの相互作用

炭酸脱水酵素抑制薬であるアセタゾラミド(ダイアモックス)は、生体内の炭酸脱水酵素を広く抑制することにより、眼圧低下、中枢神i経系の刺激伝達抑制、呼吸賦活、利尿などの幅広い薬理作用を示す。

適応疾患も多岐にわたり、添付文書の「効能・効果」には、緑内障、てんかん、肺気腫における呼吸性アシドーシスの改善、心性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症、メニエール病などが記載されている。

このアセタゾラミドには、比較的多くの相互作用が知られている。
同薬の添付文書で「併用注意」と記載されている薬剤に「ビタミンCの大量投与」と「アスピリンの大量投与」がある。
ビタミンCは、大量に服用すると、その代謝物であるシュウ酸の尿中排泄量が増加するため、溶解性の低いシュウ酸カルシウムが生成されて尿路結石が起きやすくなる。
また、そもそもアセタゾラミドの服用者では 尿路結石が起きやすいことが知られており、この2剤を併用することで 相加的に尿路結石が起きやすくなると考えられている。

一方、アセタゾラミドと大量のアスピリンを併用した場合には、アセタゾラミドの副作用(ショック、再生不良性貧血、皮膚粘膜症候群、急性腎不全、腎・尿路結石など)が起きやすくなる。
これは主に、両薬が血漿蛋白への結合において競合することが関与している。
アセタゾラミドはアスピリンに比べて蛋白結合力が弱いため、併用すると遊離型(非蛋白結合型で血中に存在するアセタゾラミドの割合が増加する。
その結果、同薬の組織への吸収が亢進して薬効や副作用が増強されるのである。
また、アセタゾラミドと併用することで、アスピリンの薬効や副作用も増強される可能性がある。
アセタゾラミドは血液のpHを低下させるため、サリチル酸が血液中から組織に移行しやすくなるからである。

参考書籍:日経DIクイズベストセレクションBASIC篇

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