更新日:2016年12月21日.全記事数:3,190件.

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COPD患者は肺炎になりやすい?


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肺気腫と肺炎

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、肺胞の破壊や気道炎症が起き、呼吸機能が低下している病気。
呼吸機能が低下すれば、肺炎にもかかりやすくなる。

死亡原因の第3位である肺炎、その肺炎の原因がCOPDということであれば、死因COPDは数多く存在するわけだ。
COPDは心不全の原因にもなるので、死因第2位の心疾患の原因としても、COPDは多く存在する。

というわけで、COPDによる肺炎を予防しなければならないわけですが、予防策としては、予防接種。

インフルエンザワクチンはCOPD の増悪による死亡率を50%低下させ、すべてのCOPD 患者に接種が勧められる。
肺炎球菌ワクチンは高齢者の肺炎発症を減らし、65歳未満で対標準1秒量(%FEV1)が40%未満のCOPD患者の肺炎を減少させる。
インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの併用により、インフルエンザワクチン単独に比較してCOPDの感染性増悪の頻度が減少する。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の情報サイト | 診断と治療のためのCOPDガイドライン | COPDの治療 安定期の管理

インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチン。

インフルエンザの予防接種は毎年行います。

肺炎球菌ワクチンの効果は5年以上持続すると言われている。
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)の添付文書には、

過去5年以内に、多価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンを接種されたことのある者では、本剤の接種により注射部位の疼痛、紅斑、硬結等の副反応が、初回接種よりも頻度が高く、程度が強く発現すると報告されている。本剤の再接種を行う場合には、再接種の必要性を慎重に考慮した上で、前回接種から十分な間隔を確保して行うこと。

5年以内だと副作用が多いので、5年以上空けた方が良いというニュアンス。

助成は1回のみであとは自己負担。自己負担だと8000円くらいで、助成は4000円くらい。
ちなみに、COPDの息切れ感出現後の5年生存率(5年後に何%生きているかという指標)は約70%、10年生存率は40%程度といわれている。
リスクを考えると、5年に1回くらい打ったほうがいいのかな。

スピリーバが処方されてる患者さんには、予防接種打ったかどうか聞いてみましょう。

COPDと誤嚥性肺炎

COPD患者が誤嚥した場合には、誤嚥性肺炎にもかかりやすいですが、肺炎球菌ワクチンで誤嚥性肺炎は予防できない。
誤嚥性肺炎の原因菌は、口腔内の嫌気性菌である場合が多い。

誤嚥性肺炎の予防策としては、
・口腔内を清潔に保つ(歯磨き)
・食べた後すぐに横にならない
・ACE阻害薬などによる誤嚥対策
が考えられる。

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