更新日:2015年10月22日.全記事数:3,124件.

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ミルラクトをミルクに混ぜちゃダメ?


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乳糖不耐症とミルク

ミルラクトという乳糖不耐症の薬がある。
ガランターゼという薬もある。

乳糖不耐症というのは乳糖(ラクトース)を分解する酵素(ラクターゼ)の働きに問題があるため、乳糖をうまく分解できずに下痢などの症状を引き起こす病気だ。

ミルラクトもガランターゼもβガラクトシダーゼという成分の薬。
β‐ガラクトシドを加水分解してガラクトースを生成するのがβガラクトシダーゼ。
ラクトースをガラクトースとグルコースに分解するのがラクターゼ。
βガラクトシダーゼ=ラクターゼと思って差し支えない。

ミルラクトの「用法及び用量に関連する使用上の注意」に、
「本剤は50℃以上では酵素力価が低下するため、溶解温度に注意すること。」
との記載があった。

恐らく、ミルラクトやガランターゼを飲ませる時には、ミルクに混ぜて飲ませるのだろう。
しかし、ミルクを調乳する温度は殺菌するために、70℃以上のお湯に溶かしている。

つまり、哺乳瓶に粉ミルクを入れて、その中にミルラクトを入れて、そこにダイレクトに70℃のお湯を注ぎ込めば、力価が低下してしまうというわけだ。

調乳するときにミルラクトを混ぜてはいけません。
混ぜるのは調乳した後、飲める温度に冷ましてから。

しかしこの溶解温度に関する注意書きは、ガランターゼには見られない。
同じβガラクトシダーゼでも、ペニシリウム由来かアスペルギルス由来かで変わってくるのかどうかは不明。

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