アミティーザカプセル12μgの使いどころは？

アミティーザカプセル12μg

いつの間にか、アミティーザカプセルに新規格が追加されていた。

今まではアミティーザカプセル24μｇのみでしたが、12μｇも追加された。

処方箋にアミティーザカプセルの規格の記載が抜けており、事務のほうから「どっちですか？」と聞かれて初めて12μｇがあることを知りました。

添付文書上の「用法用量」や、「用法及び用量に関連する使用上の注意」には、特に減量に関する記載はなく、使いどころがわかりにくい。

マイランのＨＰには、

今回、「アミティーザカプセル24μｇ」の半分の含有量である12μgの規格追加により、慢性便秘症患者さん、特に高齢の慢性便秘症患者さんへ長期投与する際に用量調整がしやすくなり、副作用の軽減ならびに服薬アドヒアランスの向上に対する寄与が期待されています。

と記載されており、使用を想定するケースとしては、アミティーザ24μｇを使っていて下痢気味になるような患者で減量を考慮する場合。

私の薬局では、アミティーザ12μｇの処方を見たことが無いので、そのような患者はいないのだろう。

規格追加

上記のように、新規格が発売されていることを知らなかった、という場合、思い込みで既存の規格で調剤したら、調剤事故になってしまう。

規格追加や剤形追加の薬価収載をあまり注目してなかったので、今後は注意深く見ていきたい。錠剤と間違えてＯＤ錠（剤形追加）を調剤しても大した間違いではないかも知れないが、ｍｇ間違い（規格追加）は健康被害につながる。