2017年12月18日月曜更新.3,290記事.5,103,340文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ルプラックとラシックスどっちが強い?

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ルプラックとラシックスの違いは?

勤務先の薬局で使われている主なループ利尿薬では、ラシックスルプラックダイアートとありますが、その違いについてはよくわからないので調べてみる。

以前、ルプラックからラシックスに替えられていた患者が、「先生から強い薬に替えると言われた」と言っていた。

まずルプラックのインタビューフォームをみると、

本剤の効力は類薬フロセミドに比較して、利尿作用で約10~30倍、抗浮腫作用で約10倍強力である。

ルプラック最強。先生間違えてます。
降圧作用の比較はわかりませんが。

薬剤師ノート – ルプラックとラシックスの効力比は? [ルプラック8mgとラシックス40mgが同等の効果である。] – xpwiki

うーむ、どういうことだろう?
動物実験的には、10倍くらいのルプラックのほうが強かったけど、臨床的には5倍くらいの効力比ってことかな。
それでルプラック8mgとラシックス40mgが同等になる。

じゃあルプラック4mgからラシックス20mgへの変更の意味は不明。
まあ、医者が言う「強い薬に替える」という言葉には色々な意味が含まれている場合もあり、薬剤師が余計な口を出してその心理戦に影響を及ぼすのはうまくない。

ダイアートのインタビューフォームでは、

従来のループ利尿剤に比べ利尿作用が緩徐かつ持続的で、自然に近い利尿が得られ、1 日尿量では従来のループ利尿剤と同等な利尿作用を示す。

ほかのループ利尿薬よりもマイルドな感じなのかな。
三和化学のホームページをみたら、ダイアートは神経体液性因子への影響がフロセミドに対して少ないようだった。
利尿薬を投与すると体液が少なくなるわけで、体液を維持しようとレニンなどの神経体液性因子が活性化されるという話。

ラシックスの最高血中濃度到達時間Tmaxは1~2時間、ダイアートは3.3時間、ルプラックは0.6~0.9時間で、ラシックスやルプラックは短時間作用型、ダイアートは長時間作用型なのだそうだ。
慢性心不全の予後改善にはダイアートが良いらしい。

ちなみに効果持続時間。
ラシックスの添付文書では、「本剤の利尿効果は、健康成人に経口投与した場合、経口投与後1時間以内に発現し、約6時間持続する。」
ダイアートの添付文書では、「健康成人では経口投与後1時間以内に作用が発現し、9時間後まで持続した。また浮腫患者においては12時間後まで作用が持続した。」
ルプラックのインタビューフォームでは、「本剤の血中濃度半減期は約2時間で、利尿作用は約6~8時間持続する。」


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