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固縮と痙縮の違いは?
公開. 更新. 投稿者:パーキンソン病. 閲覧数:114回
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固縮と痙縮
痙縮とか固縮とか、筋肉の緊張状態の違いを混同しています。
痙性と固縮について どちらも筋緊張亢進の中枢性障害の症状ですがこのメカニズムに… – Yahoo!知恵袋
痙性とは、中枢神経の錐体路系の障害時にみられる筋緊張(筋を伸張した際の抵抗力)が異常に高まった状態であり、筋を受動的に伸張したとき、その初期にだけ筋の反射性収縮が起こって抵抗する反応、相動性伸張反射と呼びます。
固縮とは、大脳皮質と視床、脳幹を結びつけている神経核の集まりの大脳基底核などが脊髄に向かって大脳皮質から下降する運動経路の一つの錐体外路形の障害時にみられる筋緊張異常で、筋を受動的に伸張したとき、初めから終わりまで一様の抵抗を示す反応で、緊張性伸張反射と呼びます。
ずっと固まっているのが固縮で、動かそうとしたときだけ固まるのが痙縮。
折りたたみナイフ現象、なんて面白い比喩も。
折りたたみナイフ現象とは、四肢の関節を他動的に動かそうとすると強い抵抗が見られるが、その後抵抗が急激に弱くなるという現象のことである。折りたたみナイフに力を加えると急激に閉じる様子に似ているため、この名がついた。上位運動ニューロン障害に特徴的な反応のひとつである。
固縮は錐体外路で、痙縮は錐体路。
ダントリウムなどの筋弛緩薬の適応症には、「痙性麻痺」ってあるので痙縮に使う。
テルネリンの薬効薬理に
「チザニジンは中枢性のアドレナリンα2作動効果を有し、脊髄及び脊髄上位中枢に作用して、固縮緩解作用、脊髄反射抑制作用等の筋緊張緩和作用を有する。」
って書いてあるから、固縮にも効くんだろう。
固縮って聞くと、パーキンソン病を思い浮かべるけど、一般的な筋弛緩薬は使われないような。
リボトリールとかは見かけるけど。
介護的には、初めだけ固い痙縮よりも、最初から最後まで固い固縮のほうが面倒って感じかな。
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