2018年10月17日更新.3,349記事.5,698,974文字.

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乳児にマグミット錠?

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酸化マグネシウムと経管投与

酸化マグネシウムは、水に難溶性で平均粒子径が大きいため、服用時に口腔内にざらつきを感じやすく、服薬コンプライアンス低下の一因となっている。

一般に、ざらつき感は平均粒子径、溶液濃度、および分散媒に依存するといわれており、経管投与の可否が一つの目安となると考えられる。
例えば酸化マグネシウム原末「マルイシ」は水に分散しにくく、8Frチューブ(直径約2.67mm)での閉塞が確認されているため、経管投与が不適とされている。
ただし、酸化マグネシウム製剤の平均粒子径は製品によって様々であり、微粒子化した粉末状製剤などの場合は経管投与が可能とされている。

マグミットは口腔内崩壊錠?

水に難溶性で粒子径が大きい重質酸化マグネシウム末の場合、少量の水で練って団子状にし、口腔内に塗り付けることは難しい。
また、懸濁して与えた場合も、口腔内にざらつき感が残る懸念がある。

小児や乳幼児が服薬を嫌がる主な理由には、味や臭い、量の多さなどがあり、食感もその一つである。
ざらつき感は、多量の水で服用することで軽減できるが、乳児においては容易ではない。

そこで考えられるのが、粒子径の小さい酸化マグネシウム製剤を使用する方法である。
マグミット錠は、水を加えると10秒前後で崩壊する上、崩壊後の平均粒子径は56μmと酸化マグネシウムの中では小さい。
錠剤を小皿などに乗せ、少量の水と混ぜるとペースト状になるため、指ですくって患児の口腔内(上顎や頬)に塗り付けることができる。

また、同成分のマグラックス錠では、崩壊後の粒子径は42μmとされている。

なお、重質酸化マグネシウム末(5.0gの容積が30mL以下)ではなく、軽質酸化マグネシウム末(5.0gの容積が30mL以上)を用いるのも一手だが、微粉末であるため秤量や分包の際に飛散したり、器具に付着することもあり、調剤時には注意を要する。

そのほか、ざらつき感をカバーするために、服薬補助ゼリーで散剤を包み込むようにして飲ませる方法も考えられる。
ただし、離乳中期以前の乳児の場合、ゼリーを喉に詰まらせる恐れがあるため、離乳食の進行度合いと嚥下能力を確認してから薦めるようにしたい。

カマは飲みにくい?

酸化マグネシウム自体は、臭いや味も強くはないが、アルカリ性のため若干の苦みを感じる人もいる。

にがりも苦い。

乳幼児がその苦みを嫌がる場合は、微粒子化した酸化マグネシウムを添加物などでコーティングした細粒剤(マグミット細粒83%他)を用いる方法も考えられる。

細粒剤はかさがやや増えるものの、甘味料を添加している製品もあるので活用されたい。

参考書籍:日経DI2013.10

わざわざ飲みにくい酸化マグネシウムを処方するより、マルツエキスとか使ったほうが楽。

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