2018年8月20日更新.3,306記事.5,465,881文字.

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腹痛にNSAIDsは効かない?

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腹痛と痛みどめ

腹痛、と言っても色々あるわけで。

生理痛による腹痛、胃腸炎による腹痛、筋肉痛による腹痛。

一般的に腹痛といえば、下痢を伴う胃腸炎による腹痛が多いかな。
そういうタイプの腹痛には、ブスコパンなどの鎮痙薬が使われる。

ロキソニンなどのNSAIDsは使われない。

自分は、なんとなくNSAIDsは胃痛や腹痛などの内臓痛に効かないというわけではなく、NSAIDsによる胃腸障害を隠ぺいしてしまうから使われない、というだけだと思っていました。

内臓痛も侵害受容性疼痛なわけで、プロスタグランジンやブラジキニンなどの発痛物質が関与しているのであれば、NSAIDsが効かないわけはないと。
でも、胃腸が痙攣して痛いのであれば、抗コリン薬のほうが効くんだろうなあ、NSAIDsの効果は薄いんだろうなあ、と漠然と思ってみたり。

生理痛による腹痛にはNSAIDsが効きます。
月経困難症の痛みの原因は月経時に子宮内膜で合成されるプロスタグランジン過多による子宮筋の過収縮といわれている。

NSAIDsの特徴は?

非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)とは、ステロイド以外で、抗炎症作用をもつ薬物群を示した名称だが、一般にCOX阻害により抗炎症作用を鎮痛解熱作用を呈する。

COXにはCOX-1とCOX-2というアイソザイムがあり、共に細胞質内に存在するが、COX-2は炎症性サイトカインなどの刺激により、主に核膜付近に発現が誘導される。

選択的COX-2阻害薬は、COX-2にしっかりと結合してアラキドン酸が入るのを阻止するが、COX-1には入り込めないように分子設計したコキシブ系NSAIDsである。

従来のNSAIDsは、COX-1にもCOX-2にも結合する。

一部のNSAIDsにはCOX阻害作用以外にも細胞増殖抑制作用などが知られており、適応が広がる可能性を残している。

アリール酢酸系NSAIDsの特徴は?

フェニル酢酸類(ジクロフェナク等)と、インドール酢酸類(インドメタシン、アセメタシン、スリンダク)とに大別される。

効果の発現は早いが、持続時間は短い傾向がある。

これに対して、アセメタシン、スリンダクはプロドラッグであり、作用持続時間はやや長い。

消化性潰瘍、重篤な肝・腎障害、重篤な血液の異常、心機能不全には禁忌である。

ナブトメン、エトドラクは比較的COX-2選択性が高い。

オキシカム系NSAIDsの特徴は?

ロルノキシカム以外は血中半減期が長く、1日1回投与でよい。

反面腎毒性が強く機能低下例には慎重に投与すべきである。

消化性潰瘍、重篤な肝・腎障害、重篤な血液の異常、心機能不全には禁忌である。

メロキシカムはCOX2選択性が高い。

ピロキシカム、アンピロキシカムとリトナビルの併用は禁忌である。

サリチル酸系NSAIDsの特徴は?

安価である。

少量で抗血小板作用を有する。

抗リウマチ作用は大量投与(3g以上)しないと得られない。

大量投与により、消化管出血、耳鳴り、めまい、難聴などを起こすことがある。

喘息発作が悪化することがある(アスピリン喘息)。

小児における連用はLyell症候群を起こす可能性があり、注意を要する。

COX2阻害薬

重篤な心機能不全やCABG周術期には禁忌である。

プロピオン酸系NSAIDsの特徴は?

消炎・鎮痛・解熱作用を平均して有している。

胃障害・腎障害等の副作用が比較的少ない。

消化性潰瘍、重篤な肝・腎障害、重篤な血液の異常、心機能不全には禁忌である。

アナフィラキシー様症状の出現例あり要注意である。

ニューキノロン系抗菌薬との併用にはシプロフロキサシン、フルルビプロフェンとエノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシンとの併用は禁忌である。

イブプロフェンとジドプシンは併用禁忌である。

イブプロフェンは小児に対する薬用量が設定されている。

ピリミヂン系NSAIDsの特徴は?

尿酸排泄促進作用。

非ステロイド性抗炎症作用もあり。

フェナム酸系NSAIDs

アントラニール酸とも呼ばれ、比較的強い鎮痛作用を有する。

消化性潰瘍、重篤な肝・腎障害、重篤な血液の異常、心機能不全には禁忌である。

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