2019年2月19日更新.3,370記事.5,917,338文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

メトグルコ服用中お酒を飲んじゃダメ?

スポンサーリンク


アルコールと乳酸

薬の服用中お酒を飲んではいけないのは当然ですが。

まあ、飲む人もいる。
過度に飲まなければいいですよ、とか言うこともある。
アルコールの影響は薬によりけり。

フラジールの禁酒は有名。
メトグルコを飲んでいる人も飲酒に注意。

メトグルコの禁忌に、

過度のアルコール摂取者〔肝臓における乳酸の代謝能が低下する。〕

と書かれている。

アルコールは、アセトアルデヒドを経て酢酸に分解される過程でNAD+を著しく消費するため、NADH/NAD+比が上昇し、乳酸からピルビン酸への転換が抑制され、血中の乳酸レベルが上昇します。

一方、ビグアナイド薬はミトコンドリア膜に結合して酸化的リン酸化を阻害します。

ビグアナイド薬によって酸化的リン酸化が阻害されると、NADH/NAD+比が上昇し、ピルビン酸から乳酸への代謝に傾き、乳酸が蓄積しやすくなります。

アルコールも飲酒も、体内に乳酸を蓄積してしまう。

通常は、乳酸が蓄積すると肝臓での乳酸代謝が亢進してバランスが保たれますが、乳酸代謝能が低下した場合にはこのバランスが崩れ、乳酸が蓄積することで血液のpHが酸性側に傾き、乳酸アシドーシスが発現します。

メトグルコによる乳酸アシドーシスは怖い副作用です。
最近では血糖降下薬よりも比較的安全な薬として処方頻度も多いですが、なるべく副作用を起こさないよう服薬指導時の注意が必要です。

メトグルコ

ビグアナイド系経口糖尿病薬。

ビクアナイド剤は、1970年代後半にフェンホルミン(日本では未発売)による重篤な乳酸アシドーシスが問題となり、世界的に使用量が減少した。

日本で中心的に使用されてきたビグアナイド剤であるメトホルミンも、乳酸アシドーシスに対する懸念などから、最高投与量が1日750mgまでとされるなど、使用が制限された状態が続いていた。

1990年代になって、世界的にビグアナイド剤が見直され、メトホルミンを使った大規模臨床試験が欧米で実施された。

その結果、メトホルミンは、これまで広く使用されてきた経口糖尿病薬であるスルホニルウレア剤(SU剤)と比較しても、体重増加が認められず、インスリン抵抗性を改善する効果があるなど、メリットがあることが明らかになった。

メトホルミン服用者での乳酸アシドーシスの発生頻度は、フェンフォルミンに比べて低いことも明らかになった。

スポンサーリンク

誤嚥性肺炎予防に適した降圧薬は?

IMG_0670
薬剤師

嚥下機能が低下している高齢者に対して高血圧の薬物治療を行う際、「誤嚥性肺炎の予防」という観点から最も適した降圧薬は下記のうちどれか。
A. ARB
B. ACE阻害薬
D. Ca拮抗薬
D. β遮断薬
E. 利尿薬

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう byカルテット

人気の記事(月間)


リンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

SNS

検索


スポンサーリンク