2019年3月22日更新.3,397記事.5,981,261文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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トレシーバとレベミルの違いは?

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トレシーバの特徴は?

ノボから新しいインスリン注射薬が出るようで。

トレシーバ(インスリン デグルデク)。

フレックスタッチとペンフィル。

ノボのインスリン製剤の表をみると、作用動態モデルが全くの平坦。

山がない。

トレシーバはノボ ノルディスクによって研究開発された、持効型インスリン アナログです。皮下に投与されるとすぐに可溶性のマルチヘキサマーを形成し、そこから持続的かつ緩徐に血中に吸収され、血糖値の変動を最小限に抑えながら、効果的に空腹時血糖値を低下させます。

トレシーバ®は、インスリン グラルギンと同程度の血糖コントロール改善を達成しつつ、夜間低血糖発現頻度がインスリン グラルギンと比べて有意に低い持効型インスリンアナログです。新しい持効型溶解インスリンアナログ製剤 トレシーバ®発売 1日1回投与で夜間低血糖発現リスクを高めずに血糖コントロールを改善- – ノボ ノルディスク ファーマ株式会社

レベミルより低血糖リスクが低く、優れているということか。

なんでフレックスペンじゃなくてフレックスタッチなんだろう。

操作性もよさそうなので、ランタスから切り替わる患者さんも多そうな。

トレシーバは夜間低血糖が少ない?

いまいちトレシーバの夜間低血糖が少ない、という理由について納得ができないところもある。
トレシーバは効果が一定。ランタス、レベミルはピークがある。
効果が一定ということは、1日中血糖値を下げ続ける。
夜間も下げ続けるということで、夜間低血糖のリスクは低くないのではないか。
しかし、効果が安定するということはやはり低血糖の頻度を減らす方向に働いているようで。

デグルデクは、インスリングラルギン(ランタス)、インスリンデテミル(レベミル)と同様に、1日1回の投与で基礎インスリンを補充する。

作用持続時間は42時間を超え、グラルギンやデテミルより長時間効くとされる。

グラルギンと比較した場合のデグルデクの大きな特徴は、夜間低血糖を起こしにくいことである。

1型糖尿病患および2型糖尿病患者を対象とした第3相臨床試験で、グラルギンに比べて夜間低血糖発作回数が有意に減少したと報告されている。

一方、空腹時血糖値およびHbA1cに有意差は見られなかった。

夜間低血糖が少ない理由としては、デグルデグはグラルギンと比べて効き目がフラットで、長時間効くためと考えられている。

臨床試験では、デグルデグの個体内変動係数(CV)がグラルギンの約4分の1で、日によって効き目に違いが出にくいことが示されている。

参考書籍:日経DI2013.7

トレシーバはいつ打ってもいい?

グラルギン(ランタス)やデテミル(レベミル)はいずれも血中濃度に多少のピークがあり、持続時間も24時間に満たないケースが多い。
このため1日2回注射に設定する患者が、グラルギンで3割程度、デテミルでは7割程度あった。
こうした患者が、デクルデク(トレシーバ)の良い適応となる。
同様の理由で、グラルギンなどを使っていて、夜間低血糖あるいは朝食後高血糖の傾向にあるなどコントロールが十分でない患者も、デグルデクが適する患者タイプだ。

また、デグルデクは打つ時間がバラバラでも効果があることが確かめられている。
デグルデクを1日置きに朝夕交互に打った場合と、定時に打った場合を比較した臨床試験では、HbA1c値は朝夕交互に打っても定時に打った場合と比べて劣らず、夜間低血糖の発現にも大きな違いは見られなかった。
このため、高齢者や要介護者などで、定時に打てない可能性がある患者では有用だろう。

参考書籍:日経DI2013.4

8時間あける

トレシーバの添付文書に、

投与を忘れた場合には、本剤の作用持続時間等の特徴から、気づいた時点で直ちに投与できるが、次の投与は8時間以上あけてから行い、その後は通常の時刻に投与するよう指導すること。

と書かれている。

前日に夕方打ったとして、翌日朝食後に打つ。
そういった使い方も可能ですが、8時間は空けるように。

トレシーバの特徴は?

トレシーバは、ランタスやインスリンデテミル(レベミル)といったこれまでの持効型インスリン以上に、長時間作用する点が大きな売り。
1型糖尿病患者に投与した試験では、42時間以上作用が持続することが確認されている。

トレシーバの持続化のメカニズムは面白い。
トレシーバの成分はインスリン誘導体にグルタミン酸および長鎖脂肪酸(ヘキサデカンニ酸)を結合させたもので、薬剤溶液中では6量体が2つ結合した状態にあるが、皮下では脂肪酸とグルタミン酸による可逆性の非共有結合によってそれらが直鎖状につながり、多量体を形成する。
そこからインスリンが徐々に解離して作用が持続するという仕組みになっている。

臨床試験のデータでは、夜間の低血糖がランタスに比べて有意に少ないことが判明している。
また、打つ時間がバラバラでも定時に打った場合と同様に効くことが確かめられている。
定時の注射を忘れた場合、翌日の注射タイミングまで8時間以上空いていればすぐ打てるなど、使い勝手も良い。

気になるのは、FDAでトレシーバがまだ承認されていないこと。
臨床試験で心血管系イベントのリスク上昇が軽度ながら見られたためで、追加試験が行われている。
長期の安全性については、ランタスでも癌の発症リスクが取り沙汰され、今年6月にそれを否定する論文が発表されたが、FDAはまだ結論を下していない。
こうした懸念を払拭するには、長い時間が掛かりそうだ。

参考書籍:日経DI2013.9

ランタス、レベミル、トレシーバの違いは?

一般名
ランタス:インスリングラルギン
レベミル:インスリンデテミル
トレシーバ:インスリンデグルデク

持続時間
ランタス:ほぼ24時間
レベミル:14~24時間以上
トレシーバ:42時間超

持続化の仕組み
ランタス:インスリンのアミノ酸配列を改変することで、薬剤溶液中の酸性条件下では溶解しているが、皮下投与後の中性条件下で微粒子状に集合するようになっており、そこから徐々にグラルギン分子が溶解・解離して血中に移行する。
レベミル:インスリン誘導体のリジシ側鎖に直鎖飽和脂肪酸(ミリスチン酸)が付加しておりミリスチン酸が体液中のアルブミンや他のデテミル分子と結合しやすくし、単体のデテミル分子が緩徐に解離する。
トレシーバ:インスリン誘導体にアミノ酸および脂肪酸が付加しており、溶液中では6量体が2つ結合した状態だが、皮下投与後は6量体が幾つも連なった多量体を形成し、そこから徐々にデグルデク分子が溶解・解離して血中に移行する。

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ワルファリン投与中に影響与えにくいPPIは?

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薬剤師

ワルファリンによる抗凝固療法中に比較的影響を与えることが少ないと考えられるプロトンポンプ阻害薬(PPI)は次のうちどれか。
A. オメプラゾール(オメプラール®)
B. エソメプラゾール(ネキシウム®)
C. ランソプラゾール(タケプロン®)
D. ラベプラゾール(パリエット®)

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生息地:雪国
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう byカルテット

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