2018年10月17日更新.3,349記事.5,698,953文字.

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パーキンソン病で脂漏性皮膚炎?

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パーキンソン病で脂漏性皮膚炎

パーキンソン病の患者さんを悩ませる症状の1つに、脂漏性皮膚炎があります。

脂漏性皮膚炎とは、体の中で皮脂が多く分泌される部分である頭(後頭部と前頭部の生え際)、顔(額や鼻の周り)、わきの下、股などにできる湿疹のこと。

パーキンソン病の患者さんに脂漏性皮膚炎が多い詳細な理由は不明ですが、皮脂分泌の活発化、下肢の発汗が抑えられるかわりに、顔に汗をかきやすくなる発汗異常、洗顔がうまくできないことなどが原因と考えられています。

また、脂漏性皮膚炎は、免疫力の低下が影響しているのではないかとの指摘もあります。

さらには、パーキンソン病以外の神経系疾患(顔面神経麻痺など)に合併して起こることも多いため、皮脂は動きの少ない皮膚に貯留しやすいということも関係しているのではないかといわれています。

これらが、複合的に関係していると考えられているようです。

最近では、脂漏性皮膚炎の原因について、単に皮脂の分泌が多いだけではなく、マラセチアという皮膚常在真菌の関与も指摘されています。
マラセチアは脂肪を好み増殖することから、皮脂分泌量の多い脂漏部位に脂漏性皮膚炎が生じるのではないかと考えられています。

そこで、脂漏性皮膚炎の治療では、炎症を鎮めるためのステロイド剤やマラセチアに対して抗真菌薬(ケトコナゾール)がよく用いられます。
ステロイド剤で炎症を抑えただけではまた再発してしまうため、治療が長期に及ぶことも少なくなく、精神的なサポートが求められるケースもあるとされます。

脂漏性皮膚炎はストレスによって悪化する場合もありますから、パーキンソン病によりQOLが低下し、ストレスを感じないように、パーキンソン病の治療が適正に行われていることも大切です。

参考書籍:マルホスクエアNO.10

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