更新日:2016年12月23日.全記事数:3,124件.

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ダイエットで皮膚が黄色くなる?


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ダイエットと柑皮症

行きすぎたダイエットから神経性無食欲症(拒食症、制限型)に移行し、柑皮症を呈することがあります。

拒食症とは思春期の女性に多くみられ、最低限の正常体重を維持することを拒否し、体重増加を強く恐れ、自己の身体の形や大きさの認知に重大な障害を呈する疾患で、女性例では無月経が必発です。

本症の中核をなす症状は食欲不振ではなく、肥満嫌悪または痩せ願望のための自発的なダイエットです。

同じ摂食障害でも神経性過食症には柑皮症がほとんど認められません。

拒食症の患者さんは、自らの意志でダイエットしているので食事に対する欲求は強く、空腹をしのぐため低エネルギーの食品を多く摂取しようとする傾向があります。

生野菜や海藻類が選ばれ、にんじん、かぼちゃ、サツマイモ、ブロッコリー、ほうれん草など緑黄色野菜や海苔(ことに味付け海苔)を多く食べます。

またペットボトル入りの野菜ジュースを水代わりに飲むと、さらに高カロチン血症をきたすと考えられます。

診断のためには、皮膚症状のほかに食物摂取に関する問診が大切ですが、患者さんには病識がなく、食事に関する十分な情報が得られません。

このような場合は血中カロチン値の測定が診断に有用です。

拒食症の患者さんに対し皮膚の黄染と多量のβカロチン摂取との関連を指摘しても、痩せ願望が強いうえ、柑皮症に対する病識が少ないため、食生活の変更は困難です。

また拒食症は難治であり、回復のきっかけがつかめないまま飢餓状態が長期間続くことにより、二次的に重篤な病態に移行し得るので、他科との連携、家族への対応を十分に行って対処することが大切です。

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