2017年1月1日日曜更新.3,289記事.5,377,448文字.

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モニラックが便秘に効く?

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モニラックと便秘

モニラックは、通常、肝硬変に伴う高アンモニア血症の治療に用いる薬です。

モニラックの適応は、

高アンモニア血症に伴う下記症候の改善
精神神経障害、手指振戦、脳波異常
産婦人科術後の排ガス・排便の促進
小児における便秘の改善

小児の便秘に適応があります。

大人でも処方されることがあるらしく。

ラクツロース

モニラックの一般名はラクツロース。

ラクツロースは、乳糖からつくられた物質でガラクトースとフルクトースが結合した構造をもつ合成二糖類です。

糖類下剤。

マルツエキスみたいなものです。

血中アンモニア低下作用

ラクツロースを服用すると、胃・小腸で吸収されることなく大腸に達し、腸内細菌により、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの脂肪酸に分解されます。

その結果、腸内のpHが低下しアンモニアが吸収されにくいイオン型となります。

更に、pH低下により腸内細菌叢が変化しアンモニア産生菌の減少、乳酸産生菌の増殖が促進することに伴いアンモニアの産生が抑制されるものと思われます。

また、ラクツロースが腸管に到達後、浸透圧が亢進し、腸管輸送能が亢進することにより、アンモニアを含む腸管内容物の排泄が促進されます。

モニラックの作用機序

ラクツロースは二糖(β-グルコシデーションしている)であるが、ヒトの消化管粘膜ではラクツロースを単糖に分解する酵素(β-クルコシダーゼ)が存在しない。

ラクツロースは未変化体のまま吸収されず下部消化管に達する。

→高浸透圧性に緩下作用を示す。
腸内細菌により代謝され単糖となる(腸内細菌はβ-グルコシダーゼを所有している)
→ラクツロースは細菌の栄養となり、その代謝物(老廃物)として乳酸、酢酸、蟻酸あるいは二酸化炭素などを発生する
→腸管内pH低下
→腸管内と細胞外液間に生じるpH勾配により腸内アンモニアの吸収を抑制する。

モニラック/ラクツロース

適応症は、高アンモニア血症に伴う症状の改善(精神神経障害、手指振戦、脳波異常)と、産婦人科術後の排ガス・排便の促進および小児における便秘の改善です。

人工的に合成された糖類の仲間です。

肝硬変にともなう高アンモニア血症の治療に用いることが多いです。

血液中のアンモニアを減らす働きをします。

乳酸菌を増やして腸内を酸性にして、悪玉のアンモニア産生菌を減らします。

さらに便通もよくなるので、アンモニアの吸収がおさえられます。

アンモニアを減らすことで、肝性脳症の予防や改善につながります。

腸内の水分を増やして、便をやわらかくします。

乳酸菌により分解をうけて乳酸や酢酸がつくられ、その刺激で腸の運動がよくなります。

糖類下剤

D-ソルビトールはX線造影剤使用後の便秘予防に用いられる。

合成二糖類のラクツロース(モニラック)は、大腸で浸透圧作用により下剤効果を示すだけでなく、腸内での分解により発生した有機酸が腸蠕動を亢進させ、排便を促す。

欧米では老人に対する下剤として頻用されるが、わが国では一般的な下剤として保険適用はなく、肝性脳症、産婦人科術後、小児の便秘で用いられる。

・ラクツロースは、肝疾患に伴う高アンモニア血症に対して主に用いる。小児便秘と産婦人科術後の腸管機能改善が適応疾患。

・糖尿病の患者には糖類下剤は避ける。

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