更新日:2015年10月22日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ミドリンPがぶどう膜炎に効く?


スポンサーリンク

ミドリンPとぶどう膜炎

ミドリンPは主に眼底検査時の散瞳に使用されることが多く、治療薬として処方されることは少ないです。

しかし、そのミドリンPがぶどう膜炎に使われることがあります。

眼球を包み込むように広がっている虹彩、毛様体、脈絡膜の3つの組織を総称してぶどう膜といいます。

虹彩や毛様体に炎症があると、虹彩表面に出た滲出物によって虹彩と水晶体が癒着(虹彩後癒着)を起こし、合併症や後遺症の危険性が高まります。

そのため、散瞳剤により、瞳孔縁と水晶体の距離を大きくし、虹彩を動かすことで、虹彩後癒着の予防や解消が図られます。

ミドリンMとミドリンPの違い

ミドリンにはミドリンPとミドリンMがある。

ミドリンMの成分はトロピカミド。
ミドリンPの成分はトロピカミドとフェニレフリン。

どちらの適応も、「診断及び治療を目的とする散瞳と調節麻痺」。
同じ目的で使われる。

ミドリンMはよく処方されますが、ミドリンPの処方はあまり見かけることはない。

ミドリンMは副交感神経遮断薬トロピカミドが瞳孔括約筋を弛緩し、散瞳する。
15~30分で効き始め、5~8時間でもとに戻る。
子供の毛様体筋の緊張による視力低下、仮性近視に使用される。

ミドリンPはトロピカミドと交感神経刺激薬フェニレフリンの合剤で、フェニレフリンが瞳孔散大筋を収縮し、散瞳を強化。
15~30分で効き始め、6~12時間でもとに戻る。
効果が強く、持続性があるため、検査に使用される。

ミドリンPのほうが強く働くので、検査にはよく用いられている。
仮性近視などにはミドリンMで十分なので、ミドリンMのほうがよく処方される。

スポンサーリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサーリンク