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ミドリンPがぶどう膜炎に効く?
公開. 更新. 投稿者:眼/目薬/メガネ.この記事は約1分15秒で読めます.
11,304 ビュー. カテゴリ:ミドリンPとぶどう膜炎
散瞳薬の処方意図は?
ミドリンPは主に眼底検査時の散瞳に使用されることが多く、治療薬として処方されることは少ないです。
しかし、そのミドリンPがぶどう膜炎に使われることがあります。
眼球を包み込むように広がっている虹彩、毛様体、脈絡膜の3つの組織を総称してぶどう膜といいます。
虹彩や毛様体に炎症があると、虹彩表面に出た滲出物によって虹彩と水晶体が癒着(虹彩後癒着)を起こし、合併症や後遺症の危険性が高まります。
そのため、散瞳剤により、瞳孔縁と水晶体の距離を大きくし、虹彩を動かすことで、虹彩後癒着の予防や解消が図られます。
ミドリンMとミドリンPの違い
ミドリンにはミドリンPとミドリンMがある。
ミドリンMの成分はトロピカミド。
ミドリンPの成分はトロピカミドとフェニレフリン。
どちらの適応も、「診断及び治療を目的とする散瞳と調節麻痺」。
同じ目的で使われる。
ミドリンMはよく処方されますが、ミドリンPの処方はあまり見かけることはない。
ミドリンMは副交感神経遮断薬トロピカミドが瞳孔括約筋を弛緩し、散瞳する。
15~30分で効き始め、5~8時間でもとに戻る。
子供の毛様体筋の緊張による視力低下、仮性近視に使用される。
ミドリンPはトロピカミドと交感神経刺激薬フェニレフリンの合剤で、フェニレフリンが瞳孔散大筋を収縮し、散瞳を強化。
15~30分で効き始め、6~12時間でもとに戻る。
効果が強く、持続性があるため、検査に使用される。
ミドリンPのほうが強く働くので、検査にはよく用いられている。
仮性近視などにはミドリンMで十分なので、ミドリンMのほうがよく処方される。
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