2018年6月2日土曜更新.3,290記事.5,379,679文字.

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抗コリン薬で認知症?

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アセチルコリンと認知症の関係は?

アルツハイマー型認知症治療薬にアリセプトという薬がありますが、この薬はコリンエステラーゼ阻害薬です。

体の中でアセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼを阻害する作用があるので、アセチルコリンを増やします。
つまり、抗コリン薬を使えばアルツハイマー様の記憶障害、認知機能障害が引き起こされることが予想できます。

“ありふれた薬”に意外なリスク抗コリン剤を継続使用の高齢者、8割に軽度認知障害:MedWave Back Number
認知症ではない高齢者で、抗コリン作用薬を1年以上使用しているグループと、使用していないグループの認知機能を比較し、使用群に広範な認知機能の衰えがあることを発見した。軽度認知障害と判断された人の割合は、対照群では35%だったが、使用群では80%と非常に高かった。

という話。

ただし、その後8年間追跡したが、両群の認知症発症率は、使用群16%、対照群14%で差は認められなかった。
とも。
長期的にボケる心配は無さそうですが、抗コリン薬使用中の車の運転などには注意したほうがいいかも。

抗コリン薬とアリセプトの併用はダメ?

アリセプトの相互作用に、

中枢性抗コリン剤
 トリヘキシフェニジル塩酸塩
 ピロヘプチン塩酸塩
 マザチコール塩酸塩水和物
 メチキセン塩酸塩
 ビペリデン塩酸塩等
アトロピン系抗コリン剤
 ブチルスコポラミン臭化物
 アトロピン硫酸塩水和物等

臨床症状・措置方法本剤と抗コリン剤は互いに干渉し、それぞれの効果を減弱させる可能性がある。
機序・危険因子本剤と抗コリン剤の作用が、相互に拮抗する。

との記載がある。

抗コリン薬にはここに記載されている以外にも多種あり、過活動膀胱に使われるバップフォーなども。
バップフォーは中枢への移行性は低いものの、臨床量の100倍程度の高用量(50mg/kg以上)では中枢性の抗コリン作用が認められているとのこと。
ものによっては注意したほうがいい。

ちなみに過活動膀胱に使われる抗コリン薬の添付文書の記載をみると、
ベシケアやウリトス/ステーブラ、デトルシトール、ポラキスの慎重投与に、「認知症又は認知機能障害のある患者[抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。]」との記載がみられる。バップフォーには記載されていなかった。

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