2018年10月15日更新.3,348記事.5,690,241文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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利尿剤は少量でいい?

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ARB+利尿剤

最近、少量の利尿剤とARBの併用で相乗効果によって血圧を下げる合剤がいくつか発売されています。

プレミネント:ニューロタン+ヒドロクロロチアジド12.5mg
コディオ:ディオバン+ヒドロクロロチアジド6.25mg・12.5mg
エカード:ブロプレス+ヒドロクロロチアジド6.25mg
ミコンビ:ミカルディス+ヒドロクロロチアジド12.5mg

ヒドロクロロチアジドはダイクロトライドという商品名で売られていますが、あまり使われていません。
1錠25mgで1回25~100mgを1日1~2回というのが承認されている用量です。
それに比べると合剤に含まれるヒドロクロロチアジドの量は1/2~1/4程度です。

1/2と4/1どっちが良いのかはわかりません。
少量の利尿薬でも降圧作用は変わらないとのこと。
少量投与によって、尿酸・糖・脂質代謝への影響、頻尿など副作用が減らせます。

利尿剤は安いので、費用対効果では最も優れた降圧剤です。
安い薬を宣伝して売っても大した利益にならないのでメーカーは利尿薬の販売に力を入れません。
そこで生まれたのが、この合剤という手法なのですね。

飲む方にとっても、「薬を一つ追加します」より「薬を変えます」のほうが抵抗がないらしいです。

塩分と日本人と血圧

わが国の降圧治療においてARBはCa拮抗薬と並び多く処方されています。
一方、利尿薬は、低K血症、耐糖能低下、高尿酸血症などの代謝性副作用の不安から、処方頻度は高くありません。

しかし、塩分摂取の多い日本人にはNa排泄作用を有する利尿薬は効果的と考えられ、少量投与することで降圧作用の大きな減弱を伴わずに代謝性副作用を最小化することも可能です。

ARBと少量利尿薬の併用は、降圧作用が増大するだけでなく、両者の血清カリウムへの影響が相殺されるほか、利尿薬による耐糖能低下などの副作用の抑制が期待できます。

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