更新日:2017年1月22日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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コンサータでうつ病になる?


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リタリンでうつ病になる?

以前はリタリンの適応症に「うつ病」という適応があった。
現在は取り除かれている。乱用事件で問題になったからである。
現在では「ナルコレプシー」の適応症しかなく、流通管理も厳しくなったので、処方しづらい薬となっている。

また、リタリンの乱用により自殺するに至った患者もいたので、うつ病に使われていた薬でありながら、禁忌に「重症うつ病の患者」とあり、抑うつ症状が悪化するおそれがある。
リタリンと同成分のコンサータはADHDの適応でリタリンよりも処方されやすい薬だと思います。ADHDからうつ病を併発する患者も多そうですが、うつ症状の悪化に注意が必要。

コンサータでうつ病になる?

メチルフェニデート塩酸塩(リタリン、コンサータ)やアンフェタミンなどの中枢神経刺激薬は、以前はドパミンを増やすことを目的に、抗うつ薬として使われていた。

しかし、現在では、アンフェタミンはもちろんのこと、メチルフェニデートの効能からうつ病が削除された。
また、現在は重症うつ病には禁忌となっている。
興奮して傷ついている神経細胞を休ませる必要があるにもかかわらず、ドパミンを増やすことによって、さらに強い興奮毒にさらすことになり、ニューロンがますます傷害され、症状が悪化する恐れがあるためである。

参考書籍:日経DI2014.2

コンサータは危険な薬?

コンサータはADHD(注意欠陥/多動性障害)の薬です。

コンサータは中枢神経を刺激する作用があり、集中力を高めるほか、歩き回るなどの問題行動を抑える薬です。

前はリタリンという同じ成分の薬が使われていましたが、リタリンは医師の指示を無視した飲み方をすると効果が現れにくくなったり、依存症状が出る可能性が社会問題となりました、

コンサータは1日1回の服用で、治療に必要な量が徐々に溶け出す仕組みになっているので、医師の指示通りに服用すれば、依存症は起こりにくいと考えられています。

コンサータは小児に使いにくい?

注意欠陥多動性障害には、メチルフェニデートが70〜80%の症例に有効な効果を示すと報告されています。

注意欠陥多動性障害の治療薬として、メチルフェニデートの徐放剤(成分が徐々に放出されるように工夫された薬)であるコンサータが適応を取得しており、臨床現場で用いられていますが、徐放剤としての性能を維持するためには、粒状の錠剤のまま服用してもらう必要があります。

分割して服用することができず微調整が利きにくいため、成長期にある発達障害の患者さんの身体と精神症状にあった処方量にコントロールするが困難であるという難点もあるようです。

同じ化学物質メチルフェニデートで徐放剤ではないリタリンは、ナルコレプシーの治療にしか適応がないにもかかわらず、うつ病や抑うつ状態にまで処方されて、近年処方薬乱用や依存が問題視されてきました。

依存症者や薬遊びをする不心得な一部の人によって、違法な処方や闇の取引にまで発展し、最近社会問題として取り上げられたのは記憶に新しいところです。

このようなことを背景に、メチルフェニデートは「悪い薬」というイメージが出来上がってしまい、注意欠陥多動性障害の治療薬として認められている徐放剤コンサータの処方にまで難色を示す家族が出てきているようです。

最新の研究論文にはSNRIが効果を表すという知見も報告されています。

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