更新日:2017年1月1日.全記事数:3,169件.

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妊婦に使える痔の薬は?


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妊婦と痔

妊婦や授乳婦に痔を患っている人が多いといわれている。

OTC薬の使用に際しては、妊婦はかかりつけ医に相談することが望ましい。

坐剤や注入軟膏は、全身性の作用が心配されるため、医師に相談することとされている。

OTCの痔疾用薬に配合されることが多いロートエキスやダイオウは胎児が頻脈を起こすことがあり、センノシドは子宮収縮などにより早流産の危険性を高めてしまうため、使わない方がよい。

同じく、ロートエキスやメチルエフェドリン、ジフェンヒドラミンなどは乳汁中に移行し、それを飲んだ乳児に一時的な昏睡や頻脈などの有害作用が現れる可能性があるため、使用を避ける。

妊婦は痔になりやすい

妊婦や授乳婦は便秘になりやすい。

また、子宮が大きくなり肛門の静脈叢を圧迫してうっ血することから痔が悪化することが多い。

出産時のいきみでさらに悪化するケースも少なくない。

授乳中に痔の薬を使っていいか

坐薬や注入軟膏の有効成分の一部が直腸で吸収されて循環血液中に入り、内服と同様の影響を生じることがあります。

また、一部の有効成分は母乳中に移行するので、授乳婦には厳密には坐薬の使用はお勧めできません。

坐薬の選択に際し、含有成分の主な注意点は次のとおりです。

①局所麻酔成分であるアミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症が報告されているので、この成分を含む製品は避けるほうがよい(リドカイン、ジブカインなどを含むものにするとよい)。

②血管収縮成分は、一般的に心悸亢進や血圧上昇、血糖値上昇を招きやすい。

③ステロイド性抗炎症成分配合剤は、長期連用は避ける必要がある。

ロートエキスは妊婦に禁忌?

ロートエキスは妊婦や授乳婦に使うべきではないといわれている。

添付文書上、とくに禁忌になっているわけではないが、妊婦、産婦、授乳婦等への投与の項目に、

胎児又は新生児に頻脈等を起こすことがあるので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には投与しないことが望ましい。また、乳汁分泌が抑制されることがある。

との記載がある。

ロートエキスは乳汁中に移行し、それを飲んだ乳児の脈が速くなることが知られている。

そのため、授乳婦はロートエキスを配合する製品を避けるべきである。

また、妊婦も念のため、ロートエキス配合製品の服用はやめておいた方がよい。

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