更新日:2015年10月22日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ステロイドは朝飲む?


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サーカディアンリズム

ステロイドホルモンは体内で作られており、コルチゾール換算で20~30mg/日(プレドニン換算で5mg/日)です。

朝の分泌が多く、夜の分泌が少ないというサーカディアンリズムがあるので、ステロイド剤の服用はそれに合わせて朝飲ませたほうが副作用が少ないです。

でも逆に分泌の少ない夜に飲んだほうが、効果が高いとも言えそうです。

成長ホルモンの分泌は、日中に比べて夜間睡眠中に増加するので、就寝前の副腎皮質ホルモン剤の服用により、成長ホルモンの分泌が抑えられ、成長期にある子どもが就寝前に飲むと、身長が伸びなくなってしまいます。

また、副腎皮質からは、コルチゾン、ヒドロコルチゾンが分泌されていて、基礎分泌量は1日のうちで周期的に変動し、朝覚醒後30分~1時間が最も多く、夕方から夜にかけて低くなります。

用法・用量は、生体内の正常なコルチゾール濃度の日内変動に近い形にあわせ、1日の投与回数を朝1回または朝・昼に分割して投与します。

したがって、1日1回服用の場合は朝服用します。

正常であればコルチゾールは真夜中に最低値を示し、午前2時ごろから上昇し始めて午前5~9時にピーク値となり、その後漸減していく日内変動があります(午前8時は5~24μg/dL、午前4時には3~12μg/dL)。

治療目的で投与するときは、服用時間について考慮する必要があります。

ステロイドで不眠症?

ステロイドの処方で、朝昼食後の1日2回という処方をよくみかけます。

これは体内のステロイド分泌に合わせて副作用を少なくするという目的のため。

短期間の服用なら問題ないとも思いますが、患者さんによっては、夜遅くステロイドを服用すると眠れないこともあるらしい。

ステロイドによる不眠を避けるために、朝昼食後という処方をする医師もいるよう。

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コメント

  1. コメントありがとうございます。

    おっしゃるとおりですね。

    言葉足らずですみません。

    というか、深く考えてなかったかも。

    短期間の処方では、夕食後や寝る前のみの処方もよくありますし。

    理屈から考えると、ムーンフェイスや緑内障などの副作用を減らすとは考えられませんね。

    実際にどうかというのは、比較したものがないのでよくわかりませんが。

    yakuzaic:2013/1/9

  2. はじめまして。

    このエントリに関して質問があり、はじめてコメントさせていただきます。

    エントリには

    >朝の分泌が多く、夜の分泌が少ないというサーカディアンリズムがあるので、>ステロイド剤の服用はそれに合わせて朝飲ませたほうが副作用が少ないです。

    とあるのですが、この場合の「副作用」というのは具体的に何を指しているのでしょうか?

    >ステロイド剤の長期間服用による副腎機能の低下を防いだり、機能回復を促進するためには1日の内ではできるだけ朝だけの服用、そして1日必要量がたとえば10mgなら、20mgを1日おきに服用するというような隔日投与、20mgなら、30mgと10mgを1日おきに服用するというような方法が有効です。
    http://homepage3.nifty.com/KO-GEN/Kyoto/kiso/Hukujin.htm

    このサイトを参考にする限り、「ステロイド剤の長期服用による副腎機能の低下」についてなのかなと感じたのですが、もしかしてそれ以外のステロイドの副作用(ムーンフェイスや緑内障・白内障になるリスク等)も減らす効果があるのかなと思いまして質問させていただきました。

    朝服用することにより、ステロイドの血中濃度低下時間を作る=副作用の低減ということなんでしょうか・・・。

    私自身がステロイド剤の初心者なもので、教えていただけると幸いです。

    病弱名無しさん:2013/1/8

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