更新日:2016年12月21日.全記事数:3,124件.

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ディフェリンゲルは妊婦に禁忌?


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ディフェリンゲルは妊婦に禁忌?

ディフェリンゲルの成分アダパレンは、レチノイド様の作用を有するナフトエ酸(ナフタレンカルボン酸)誘導体。

レチノイドとはビタミンA類縁化合物の総称。

ビタミンAは妊婦に禁忌、ってわけではないけど、過剰摂取に注意が必要。
なので、ディフェリンゲルも妊婦に使い過ぎは注意。

このお薬を使用中に妊娠した場合,または妊娠かなと思われた場合は,使用をすぐにやめて,医師に相談してください。

ニキビ治療に使う量よりたくさんの量を妊娠中の実験動物にのませた場合,骨や臓器に異常がある子どもが認められたため,妊娠している方,妊娠している可能性のある方は使用しないでください。

※参考
同じ系統のお薬(内服薬)を,オスの実験動物にたくさんのませた場合,精巣に影響があったという報告があります。ただし,このお薬では精巣に対する影響は認められていません。 ディフェリン患者さま向け情報サイト:differin.jp ディフェリンゲルによる治療中に妊娠したときは?

飲み薬で催奇形性があったから、塗り薬もダメ、と。

妊娠したことを知らずに使っていたからといって、奇形を心配する必要はまず無さそう。

アダパレンとレチノイド

アダパレンは、ナフトエ酸誘導体であり、化学構造上の分類は天然のレチノイドとは異なるが、レチノイド様作用を有している。

レチノイドとは、ビタミンAとして知られるレチノールの化学構造を基本とするものの総称であり、ビタミンA活性を持つ関連物質としてレチナール、レチノイン酸が知られている。
レチノイドは高等動物の正常な成長と機能発現に必須で、皮膚・粘膜上皮細胞をはじめとする多くの細胞の分化誘導と調節に主要な役割を果たしている。

レチノイドは核内受容体を活性化して遺伝子の転写を調節する。
レチノイド受容体はレチノイン酸受容体(RAR)とレチノイドX受容体(RXR)の2つのサブファミリーに分類され、さらにそれぞれα、β、γのサブタイプに分類される。
RARαは各種組織に分布し、RARβは成人表皮中には通常発現しない。
RARγは主に表皮および他臓器や組織の上皮中に発現が認められている。
皮膚においてはRARγが9割を占めている。
RXRのうち、表皮中に発現が認められるのはαとβであるがRXRαが大半を占めている。

アダパレンはRARγに高い親和性を示す。
RARγに結合して遺伝子転写促進化を誘導し、表皮角化細胞が角質化する際に必要なⅠ型トランスグルタミナーゼ(TGaseⅠ)の発現を抑制して、表皮角化細胞の分化を抑制する。
その結果、毛漏斗下部において角質細胞が縮小して配列も不規則になり、また細胞間の接着部であるデスモソームが少なくなり、面皰中の内容物は面皰開口部から押し出されて、ざ瘡が解消すると推測される。

ディフェリンゲルの作用機序は?

アダパレンはレチノイン酸受容体(RARγ)に結合し,遺伝子転写促進化を誘導することによりレチノイド様作用を示す。ディフェリンの局所投与により,表皮角化細胞の分化が抑制され,非炎症性皮疹と炎症性皮疹が減少することが考えられる。

つまり、毛穴のつまりを取り除くということ。
レチノイド様作用により表皮角化細胞の分化を抑制し、毛穴の詰まりを取り除きます。

毛包上皮の角化を正常化させ、新たなニキビ形成を阻害します。

これによりニキビに引き続いて生じてくる炎症性皮疹も予防することができます。

参考書籍:調剤と情報2014.2

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