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ディフェリンゲルを顔以外に使っても良いか?
公開. 更新. 投稿者:皮膚感染症/水虫/ヘルペス.この記事は約3分9秒で読めます.
3,352 ビュー. カテゴリ:ディフェリンゲルの使用部位
ディフェリンゲルの使用部位については、添付文書の使用上の注意に、
「本剤は顔面の尋常性ざ瘡にのみ使用すること。」
「顔面以外の部位(胸部、背部等)における有効性・安全性は確立していない。」
と書かれており、顔以外のニキビについては、使用が認められていない。
Q.顔以外の,胸や背中のニキビに使用することはできますか?
A.国内の臨床試験では,顔に発生したニキビに対しての治療と安全性を確立しています。顔以外のニキビに対しては効果と安全性を確認しておりませんので,顔のニキビのみにご使用ください。
ディフェリン患者さま向け情報サイト:differin.jp Q&A
エビデンスが無い。
背中に塗布、とか処方せんに書かれていたら、疑義照会。
アフダパレンはシミに効く?
ディフェリンゲル(アダパレン)はレチノイド様の作用を有するナフトエ酸(ナフタレンカルボン酸)誘導体である。
レチノイドといえば、トレチノイン。
トレチノインはハイドロキノンとともにシミに使われる薬。
皮膚科で院内製剤として使用されることがある。
アダパレンとトレチノインの違いは何か。
まず、レチノイドの受容体RARは、α、β、γの3種類あるのですが、アダパレンはβとγ特異的、トレチノインは3種類全部と結合します。
受容体とのアフィニティ(結合親和性)はいずれのタイプの受容体に対してもトレチノインがアダパレンの数倍強力です。実際の効果や副作用の比較は、同じ濃度での研究は稀で(PubMedサーチしたらありましたが)、アダパレン0.1%とトレチノイン0.025%がだいたい同等ということらしく、よく比較されています。
(ちょうど発売されている製剤のいちばん薄い濃度どうしの比較になってます)結論を大雑把に言うと、副作用はアダパレン0.1%がトレチノイン0.025%の半分くらい(つまりアダパレンの方が副作用が少ない)。
効果は、使用開始1週間でアダパレン0.1%がトレチノイン0.025%より優れていて(1.5倍くらい)、長期間(12週間)継続使用後ではあまり変わらない(どちらでもニキビが著明に改善)、という内容でした。すなわち、アダパレンの方がトレチノインよりも副作用が少なく、速やかに効果がでるということで、ニキビの治療目的では、アダパレンに軍配が上がりました。
アダパレン(ディフェリン)-ニキビ治療と肌の若返り-トレチノインとの比較 – 25no12 blog-美容医療の話題とネイチャーフォト
アダパレンよりもトレチノインのほうが数倍強力。
裏返せば、トレチノイン軟膏はピリピリした刺激感が強く使いづらい患者さんもいるので、副作用の少ないアダパレンが適した患者もいる。
ディフェリンゲルを顔のシミに使うという適応外使用もあるのだろうか。ニキビもシミも、古い角質が原因なので、皮膚の新陳代謝を高める、ピーリング的な効果のあるディフェリンは効果があると思われる。
ディフェリンゲルは寝る前使用
ディフェリンゲルの使用上の注意には、
「就寝前に使用すること。」
と書かれている。
「日光又は日焼けランプ等による過度の紫外線曝露を避けること。」
という記載もあるので、日中に塗布すると紫外線の影響が考えられるからです。
昼間に塗ると顔に触れたり、薬を拭ったりする可能性があること、就寝中は日中より安静でいれることから、薬の効果が期待できるため、ということもあるようで。
ディフェリンゲルと日光
ディフェリンゲルやプロトピックなどの外用剤では、紫外線を避けるように指導される。
そもそも油を含む外用薬を塗布したら、サンオイルのようにこんがり焼きあがる可能性はあるのだろう。
ディフェリンゲルの使用中には日焼けをしないように指導されたのですが、どうしてですか?
過度の紫外線を浴びることで,ディフェリンゲルの塗布であらわれることのある肌の刺激症状(乾燥やヒリヒリがひどくなる,赤くなる,など)を悪化させることがあります。
ディフェリン患者さま向け情報サイト:differin.jp Q&A
ディフェリンゲルで治療中には日焼けをしないように,日傘や帽子,日焼け止めの使用をおすすめします。 ディフェリン患者さま向け情報サイト:differin.jp Q&A
添付文書にも、
「日光又は日焼けランプ等による過度の紫外線曝露を避けること。」
と書いてある。
過度の、だから、普段の外出は問題ない。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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