2018年12月18日更新.3,342記事.5,770,694文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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DPP-4阻害薬で一番強いのはエクア?

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DPP-4阻害薬の効力比

同種同効薬の効力比なんて、大同小異だと思っていますが、たまに患者さんから、
「強い薬に変えると言われたけど、そうなんですか?」
といった質問を振られて、
「知りません」
では、カッコつかないので、ある程度知っておく必要がある。

トラゼンタからエクアに変えられた患者さんから言われた。

痛み止めや痒み止めなど、対症療法薬の強さの比較は難しいが、糖尿病や高血圧の薬など、検査値をどの程度下げたか?という強さの比較であれば、数値で判断できるし、患者にも説明しやすい。

エクアの添付文書の「臨床成績の表」に、ビルダグリプチン50mg1日2回の12週投与で、プラセボと比較してHbA1c(JDS)(%)で1.20下げたとある。結構下げますね。

トラゼンタは、リナグリプチン5㎎1日1回の12週投与で、プラセボと比較してHbA1c(NGSP)(%)で0.87下げた。
グラクティブは、シタグリプチン50㎎1日1回の12週投与で、プラセボと比較してHbA1c(JDS値)(%)で1.00下げた。
ネシーナは、アログリプチン25㎎1日1回の12週投与で、プラセボと比較してHbA1c(JDS値)(%)で0.82下げた。
テネリアは、テネリグリプチン40㎎1日1回の12週投与で、プラセボと比較してHbA1c(NGSP値)(%)で1.01下げた。
スイニーは、アナグリプチン100㎎1日2回の12週投与で、プラセボと比較してHbA1c(%)で0.84下げた。
オングリザは、サキサグリプチン5㎎1日1回の12週投与で、プラセボと比較してHbA1c(NGSP値)(%)で0.62下げた。

これだけみると、エクア>テネリア>グラクティブ>トラゼンタ>スイニー>ネシーナ>オングリザという順になる。
トラゼンタよりもエクアのほうが強いという根拠はここら辺にあるのだろう。

しかし、DPP-4阻害薬同士で比較したものではなく、HbA1cの初期値も異なるので何とも言えない。
HbA1c8から7に下げるのと、7から6に下げるのでは下げやすさに大きな違いはある。

DPP4阻害薬

DPP-4阻害薬はインクレチンと呼ばれるホルモンに関係する薬である。
ではインクレチンとは、どんなホルモンなのか。

簡単に言ってしまうとインクレチンは「膵臓からのインスリン分泌を促すホルモンの総称」だ。
食事をとった時に、インクレチンは腸管から分泌される。
そして分泌されたインクレチンは、血糖値を下げるインスリンの分泌を促す。

このように、通常は血糖値が下がるようになっている。
しかしインクレチンは、DPP-4と呼ばれる物質によって分解されてしまう。
その結果、血糖値を十分に下げられないのだ。
そこでDPP-の働きを阻害してやれば、インスリン分泌を促進できるので血糖値を下げられることが分かる。

このような作用機序により、血糖値を下げる働きをするのがDPP-4阻害薬である。

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