更新日:2017年6月12日.全記事数:3,124件.

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タケルダは消化性潰瘍歴がないと処方しちゃダメ?


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タケルダの適応症

抗血小板薬のバイアスピリンを使うときに、胃の負担軽減のためにタケプロンなどの胃薬を併用する。

このバイアスピリンとタケプロンの合剤がタケルダ。

タケルダの適応症は、

下記疾患又は術後における血栓・塞栓形成の抑制(胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る
・狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
・冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後

過去に胃潰瘍又は十二指腸潰瘍になったことのある患者さんにしか使えない。
しかし消化性潰瘍患者には禁忌なので、潰瘍が悪化したら中止。

ただ実際には、バイアスピリンとPPIの併用というのは、潰瘍歴のあるなしにかかわらず予防的に処方されることが多い。

タケプロンとバイアスピリンの併用についても、以下のように記載されている。

低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合
血栓・塞栓の形成抑制のために低用量のアスピリンを継続投与している患者を投与対象とし、投与開始に際しては、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往を確認すること。

非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合
関節リウマチ、変形性関節症等における疼痛管理等のために非ステロイド性抗炎症薬を長期継続投与している患者を投与対象とし、投与開始に際しては、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往を確認すること。

消化性潰瘍の既往の確認は必須である。
しかし、タケプロンの適応症には逆流性食道炎などもあるので、わざわざ疑義照会までして確認することは無いだろう。

タケプロンなどのPPIが長期処方されている患者で、テキトーに全部逆流性食道炎とか病名付けて薬歴のアリバイを作っている薬剤師は、特にタケプロン+バイアスピリンからタケルダに変更になった際には、注意する。

ちなみにPPIの中でオメプラールには「低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制」の適応症はない。

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