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1日2回飲む降圧剤は?
公開. 更新. 投稿者:高血圧.この記事は約2分57秒で読めます.
4,310 ビュー. カテゴリ:降圧剤の用法
最近は、添付文書上の用法が1日1回という用法でも、降圧効果を持続させるためにあえて1日2回という用法で処方するという医師が多い。
そのせいではないが、添付文書上の用法が1日1回なのか1日2回なのかうろ覚えの降圧剤もある。
高血圧と狭心症で用法の違う薬もある。
きちんと覚えて疑義照会する。
ARBの用法
医薬品名 | 用法 |
---|---|
オルメテック | 1日1回 |
ブロプレス | 1日1回 |
ニューロタン | 1日1回 |
アジルバ | 1日1回 |
ディオバン | 1日1回 |
ミカルディス | 1日1回 |
アバプロ/イルベタン | 1日1回 |
ARBの用法はすべて1日1回なので、覚えやすい。
1日2回と来たら疑義照会。
ACE阻害薬の用法
医薬品名 | 用法 |
---|---|
アデカット | 1日1~2回 |
インヒベース | 1日1回 |
オドリック | 1日1回 |
カプトリル | 1日3回 |
カプトリルーR | 1日1~2回 |
コナン | 1日1回 |
コバシル | 1日1回 |
セタプリル | 1日1~2回 |
タナトリル | 1日1回 |
チバセン | 1日1回 |
レニベース | 1日1回 |
ロンゲス | 1日1回 |
ACE阻害薬も1日1回の用法のものが多いが、アデカット、カプトリル、セタプリルといった今ではあまりお目にかかることのない3種類の用法は1日1回ではない。
基本的には1日1回と覚えておくと無難。
Ca拮抗薬の用法
医薬品名 | 用法 |
---|---|
アダラート | 1日3回 |
アダラートL | 1日2回 |
アダラートCR | 1日1~2回 |
ニバジール | 1日2回 |
バイミカード | 1日1回 |
バイロテンシン | 1日1回 |
カルスロット | 1日1回 |
コニール | 1日1~2回 |
ヒポカ | 1日1回 |
ランデル | 1日1~2回 |
スプレンジール/ムノバール | 1日2回 |
アテレック/シナロング | 1日1回 |
サプレスタ /ベック | 1日1回 |
ノルバスク/アムロジン | 1日1回 |
ワソラン | 1日3回 |
ヘルベッサー | 1日3回 |
ヘルベッサーR | 1日1回 |
Ca拮抗薬は第一世代は1日3回の短時間作用型で、代が進むにつれ、長時間作用型となり、第三世代では1日1回という用法になる。
しかし全体的に用法はバラバラなので、個々に用法を覚える。
添付文書上1日2回という用法でしか処方されない降圧剤は、アダラートL、ニバジール、スプレンジール/ムノバールである。
そのため、1日1回という用法で処方されたら疑義照会。
アダラートCR錠1日2回?
アダラートカプセルは1日3回、アダラートL錠は1日2回、アダラートCR錠は1日1回。
という風に覚えていましたが、アダラートCR錠の1日2回処方というをよく見かける。
保険適応外ですが。
しかし最近アダラートCR錠1日2回できるようになったと聞いた。
用法を調べると、
通常,成人にはニフェジピンとして20~40mgを1日1回経口投与する.ただし,1日10~20mgより投与を開始し,必要に応じ漸次増量する.なお,1日40mgで効果不十分な場合には,1回40mg1日2回まで増量できる.
んーと、アダラートCR錠20mgを1日2回ってのはまだ保険適応外ってことなのかな。
40mg錠の処方ってあまり無いんだよなあ。
アダラートCR錠20mg1日2回でも査定されてはいないようだけど、個別指導では指摘されるだろうか。
アダラートCR錠の二峰性
アダラートCR錠は有核2層構造となっており、上部消化管では有核成分がゆっくりと放出され、下部消化管では内核錠から速やかに溶出する。その結果、ニフェジピンの血中薬物濃度は二峰性を示し、投与約3時間後に最高血中濃度(Cmax)を示した後、12時間後にもなだらかなピークを示す。
コニール錠4㎎ 2錠
1日2回朝夕食後 30日分
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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