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ステロイドで傷が治る?
公開. 更新. 投稿者:アトピー性皮膚炎/ステロイド外用薬.この記事は約2分57秒で読めます.
9,533 ビュー. カテゴリ:傷とステロイド
軽い傷にステロイドって効くの?
傷口にリンデロンVG、という処方をよく見かけます。
そんな長期に使うわけでも無いから、問題ないとは思いますが、エビデンス的にはどうなのでしょうか?
炎症を起こしてればステロイドを対症療法として使うのは良いかも知れません。
しもやけにステロイドが使われることもあります。
ステロイドの外用は、浮腫やかゆみの軽減に効果を持つと考えられています。ステロイドは抗炎症作用に関係して、細胞の保護効果や膜の安定化といった作用も想定できると見られています。
しもやけのような軽度の外傷性疾患に対しては、有害作用を避けながら治癒を促進できると考えられます。
重症の場合には、ステロイド内服を併用する治療もあります。抗炎症効果をより強く作用させて、治癒を早める効果があると見られる。
しかし、このように傷口やアトピーにステロイドを使うので、ステロイドで傷が治ると思っている人がいます。
ステロイドで傷が治りにくくなる
ステロイドでは皮膚がうすくなるという副作用が有名です。
タンパク質を分解するので、皮膚が正常に再生されません。
血管収縮作用が出てくるほか、細胞増殖の抑制効果もあります。
皮膚の潰瘍にステロイド外用使用すると、治癒を遅延させてしまうと知られています。
ステロイドを使うと、逆に傷の回復を遅らせてしまうということです。
こんな風に書くと、またステロイド忌避を増やしてしまいそうですが、世の中は正義と悪者にハッキリと区別できるわけではありません。
アトピーにステロイドは効果がはっきりしています。たっぷり塗ってください。
軽い傷口には、無意味では無いかも知れませんが、必要なのか?と思うだけです。
ひげそり後にステロイドを塗っちゃダメ?
ステロイド外用薬の適用上の注意に、
化粧下,ひげそり後等に使用することのないよう注意すること。
と書かれています。
これを読んだ患者さんは、化粧前や髭剃りの後には、なるべくステロイドを塗らないように注意しました。いや、そういうことではなくて。
治療の目的で使うのであれば、化粧前だろうが髭剃り後だろうが、使って良いです。
治療目的以外の目的、ステロイドを化粧下地やアフターシェーブローションの代わりに使うようなことは避けてくださいという注意書きです。
昔、ステロイド剤の長期連用による副作用が問題になったことがありました。
これは化粧下地に使用するという間違った使用法によるものでした。
血管収縮作用、保湿作用の効果で、皮膚が一時的に白くなったり、しっとりして化粧のりがよくなったりするため、そのような使い方が広まったようです。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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切り傷には良いか