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活性型ビタミンD3とステロイドを混ぜてもいい?
公開. 更新. 投稿者:乾癬.この記事は約2分19秒で読めます.
5,676 ビュー. カテゴリ:ドボベット軟膏とは?
活性型ビタミンD3製剤とステロイドの混合製剤が発売されました。
名前はドボベット軟膏。
カルシポトリオール水和物/ベタメタゾンジプロピオン酸エステル配合剤だから、ドボネックスとリンデロンDPです。
うちの薬局ではオキサロールとデルモベートの混合が多いです。
病院の皮膚科の先生方は、薬局での待ち時間とかどうでもいいと思っているでしょうから、あえて変更してくるとは思えない。
そのうち、あえてドボベット軟膏と別のステロイドを混ぜる処方とか、オリジナルを好む先生方は行ってくるような気もする。
ドボネックスは混ぜないほうがいい?
液滴分散型のドボネックスやボンアルファは混合しないほうがいいという話もある。
ステロイド+VD3のmixは基本的にn.p.だが、VD3軟膏の液滴分散が破壊されて吸収が上がりすぎて副作用を生じやすくなるという見解と、ステロイドとmixされるとIL系にも作用するようになり効果が改善するという見解があり、結論が出ていないオキサロールお勉強会 – じゃる日記
オキサロールお勉強会 – じゃる日記
ドボネックス軟膏とデルモベート軟膏の混合、という処方はたまにある。
患者のコンプライアンスを考えると、混ぜちゃったほうがいいだろう。
ちなみにドボネックス軟膏のインタンビューフォームには、
他剤との配合変化(物理化学的変化)
本剤は酸性側で不安定であり、サリチル酸など酸性の物質との混合により主成分であるカルシポトリオールが分解される恐れがある。他の外用製剤との混合に関するデータはない。
従って、他の薬剤との混合により失活のおそれがあるため配合してはならない。
と書かれている。
活性型ビタミンD3とステロイドの混合
活性型ビタミンD3とステロイドとの配合剤は海外で市販されていますが、日本では市販されていないために、混合する処方が増加しています。
活性型ビタミンD3は紫外線や過酸化物に弱いのが特徴ですが、ステロイド軟膏剤との混合では含有量が低下しないとの報告が多くあります。
しかし、一部の基剤のpHが酸性の軟膏剤と混合すると含量低下が起こります。
この代表としてウレパール、サリチル酸ワセリンおよびマイアロン軟膏があります。
ウレパールはケラチナミン軟膏およびパスタロンソフトのpHが7前後であるのに対し、5前後であり、マイアロン軟膏はデルモベート軟膏の後発品でありますが、先発品には含まれていないクエン酸が配合されています。
また、活性型ビタミンD3軟膏剤はいずれも液滴分散法により調整されており、混合により液滴の合一が認められることから、混合すべきではありません。
ビタミンD3とマイアロン軟膏を混ぜちゃダメ?
デルモベート軟膏のジェネリックであるマイアロン軟膏。
有効成分は同じです。
しかし、マイアロン軟膏にはクエン酸が含まれているため、酸性で不安定な軟膏と混合した時に効果が変わってしまいます。
特にビタミンD3製剤。
乾癬治療に用いられるビタミンD3製剤は基剤が酸性により失活する傾向があります。
サリチル酸ワセリンとの混合は禁忌とされています。
マイアロン軟膏の混合には注意です。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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