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ルナベルUDとULDの違いは?
公開. 更新. 投稿者:月経/子宮内膜症.この記事は約2分1秒で読めます.
3,051 ビュー. カテゴリ:ルナベルUDとULD
▽ルナベル配合錠LD、同ULD(ノーベルファーマ):有効成分のノルエチステロンとエチニルエストラジオールの配合錠で、LDは効能・効果を月経困難症に変更したもの。またULDは、エチニルエストラジオールで血栓症等の発現リスク上昇が指摘されていることから、エチニルエストラジオールの配合量を少なくした新しい配合錠として開発され、新たに月経困難症の効能・効果を取得した。ULDの再審査期間は4年。用法・用量は、既承認用法・用量と同じ。【医薬品第一部会】7件の承認・一変を了承‐新剤形医薬品が相次ぎ登場 薬事日報ウェブサイト
今までのルナベルがLDに名称変更なると。
適応の「子宮内膜症に伴う」という文言が抜けて、使いやすくなる。
ヤーズに押され気味なので、巻き返せるか。
ULDのほうは、低用量ピルのさらに低用量のピル。
ヤーズと同じくらいの含有量なのかな。
LDいらないんじゃないか。
ルナベルLDは、ノルエチステロン1mg、エチニルエストラジオール0.035mg
ルナベルULDは、ノルエチステロン1mg、エチニルエストラジオール0.02mg
LDはLow Dose、ULDはUltra Low Doseの意味らしい。
LEPの低用量製剤と超低用量製剤との使い分け
OC開発の歴史は副作用軽減の歴史であったが,すべてを解決できているわけではない。
エストロゲン含量を下げることで,VTEリスクはある程度軽減できたが、プロゲスチンの種類によっても血栓症リスクが異なることが最近の疫学研究で指摘されている。
プロゲスチンにデソゲストレルを用いた低用量製剤と超低用量製剤との二重盲検比較試験において,超低用量製剤群は低用量製剤群と比較して,不正性器出血の副作用発現率が有意に高かった。
また,EEを配合しないプロゲスチン単剤であるジェノゲスト(ディナゲスト錠)では,不正性器出血の副作用が高頻度にみられる。
つまり配合剤に含まれるEE は子宮内膜の保持に寄与しているが,超低用量製剤では低用量製剤に比較してその保持能力は弱い。
日本でも月経困難症治療に超低用量製剤が使用できる時代になったが,今後は低用量製剤と超低用量製剤との処方の使い分けが重要である。
VTEリスクと不正性器出血の副作用は服薬初期に起きやすいので注意を要する。
したがって,初めてLEPを処方する際には,40 歳以上,肥満,喫煙などのリスク因子のある患者に対して,超低用量製剤からスタートする。
低用量製剤は,骨量低下を防ぐ意味でも若年層の長期投与に適している。
超低用量製剤で不正性器出血がなかなか治まらないようであれば,服薬中止するのではなく低用量製剤への変更を考慮することも一法である。
参考書籍:ファーマトリビューン2013.10
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