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HDLコレステロールは高すぎても大丈夫?
公開. 投稿者:脂質異常症.この記事は約2分50秒で読めます.
3,643 ビュー. カテゴリ:善玉コレステロールは高すぎても問題ないの?
善玉コレステロール
コレステロールには善玉コレステロールと悪玉コレステロールの2種類があります。
まあ、悪玉といっても、生命維持活動に必須であり、本来善玉も悪玉もありませんが。
LDLコレステロールは肝臓からコレステロールを体内の各細胞へ運搬する役目を果たします。
HDHコレステロールは血管壁に存在する余分なコレステロールを回収し、肝臓へ戻す役割があります。
LDLコレステロールが増えすぎると、体内で消費しきれなかったコレステロールが血管内で溜まってしまい、動脈硬化の原因となります。
HDLコレステロールの基準値は、男35~70mg/dL、女40~80mg/dLです。
HDLが低い場合は問題になりますが、基準値を超えて高い場合にはどうなのでしょうか。
HDLコレステロールが上昇する要因として、アルコールや薬剤の摂取、胆汁性肝疾患や甲状腺機能低下などがあるので、これらの習慣や疾患をチェックすれば、基本的に高すぎても問題ないでしょう。
L/H比 悪玉÷善玉が2.5を超えると要注意?
悪玉コレステロールが140以上、善玉コレスロールが40未満のどちらか一方でも当てはまると脂質異常症と診断されます。
しかし、今注目されているのが、この悪玉と善玉の比。
「悪玉割る善玉」が2.5を超えると要注意で、通常は2.0以下、冠動脈疾患を経験した人や、心筋梗塞のリスクが高い糖尿病、高血圧などの人は1.5以下を目指すように求めています。
この「悪玉÷善玉」を計算すると、基準値の範囲内でも、悪玉135、善玉45なら3.0で対策が必要となります。
高脂血症とはもう言わない?
コレステロールが高い状態を高脂血症と言います。
いや、言いました。
現在は脂質異常症。
その理由は善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールのためです。
HDLコレステロールは高いほうがいい。
低いほうが問題。
そこの矛盾があったため、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症を含めた病態を脂質異常症と呼ぶようになりました。
日本動脈硬化学会が2007年、ガイドラインを改訂し、これまでの「高脂血症」という呼称を「脂質異常症」に改めました。
しかし、低HDLコレステロール血症以外の、高LDLコレステロール血症と高トリグリセライド血症を一括して高脂血症と呼ぶことには間違いは無いので、高脂血症と言っても差し支えありません。
脂質異常症診断基準(空腹時採血) | ||
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LDLコレステロール | 140mg/dL以上 | 高LDLコレステロール血症 |
120~139mg/dL | 境界域高LDLコレステロール血症 | |
HDLコレステロール | 40mg/dL未満 | 低HDLコレステロール血症 |
トリグリセライド | 150mg/dL以上 | 高トリグリセライド血症 |
Non-HDLコレステロール | 170mg/dL以上 | 高non-HDLコレステロール血症 |
150~169mg/dL | 境界域高non-HDLコレステロール血症 |
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